会社の人に「将来的に値上がりする可能性が高い(期待リターンがプラス)と思うなら、ブル型などには投資しないの?」といった質問をされました。
確かに期待リターンがプラスならブル型というのも一つの選択肢に思えそうです。しかし、ブル型に投資しない理由を答えました。
一つは、期待リターンはプラスだとしても変動が大きくなると途中でリスク許容度を上回ってしまうことがありえるということです。
もう一つの理由が今日の本題です。
ブル型のリターンはオリジナルの2倍にならない
仮にある程度の期間、日経平均(に連動するファンド)に投資して+10%のリターンがあったとします。この時に2倍ブル型のリターンが+20%かというとそうではありません。
ブル型ファンドは、日々の値動き率が2倍ということであり、ある地点とある地点の値動き率が2倍になるわけではありません。
以下は100営業日の値動きのイメージです。
原資産は10000からスタートしていろいろな値動きをして100営業日後に10000に戻っています。
その時、ブル型ファンドは10000→9605と-4%近いマイナスの成績になっています。2倍なら±0の2倍なのでブル型でも±0でいいはずなのですが、そうなっていません。
これは以下のような仕掛けです。
日々の変動率の掛け算になるので、日々の値動きで上がったり下がったりするとブル型の方がリターンが逓減していきます。
長期的には上昇していく可能性が高いとしても株価は上下に変動します。そう考えると2倍ブルはあまりおいしくないと思うわけです。
なお、「○日連続上昇」のように一方的に上昇していく局面では、逆にブル型のリターンは原資産の2倍を超えていきますので、ボラティリティが少ない場合はブルが活きると思うのですが、株でそれは難しい。
ブル型ファンドは、日々の値動き率が2倍ということであり、ある地点とある地点の値動き率が2倍になるわけではありません。
以下は100営業日の値動きのイメージです。
原資産は10000からスタートしていろいろな値動きをして100営業日後に10000に戻っています。
その時、ブル型ファンドは10000→9605と-4%近いマイナスの成績になっています。2倍なら±0の2倍なのでブル型でも±0でいいはずなのですが、そうなっていません。
これは以下のような仕掛けです。
日々の変動率の掛け算になるので、日々の値動きで上がったり下がったりするとブル型の方がリターンが逓減していきます。
長期的には上昇していく可能性が高いとしても株価は上下に変動します。そう考えると2倍ブルはあまりおいしくないと思うわけです。
なお、「○日連続上昇」のように一方的に上昇していく局面では、逆にブル型のリターンは原資産の2倍を超えていきますので、ボラティリティが少ない場合はブルが活きると思うのですが、株でそれは難しい。
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