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インデックスファンドは、ある指数に連動することを目的にした投資信託です。

その指数ですが、株式インデックスの場合、主に2通りの指数があります。
    • 一つは、配当なしの指数
    • もう一方は、配当込みの指数

配当なしの指数を連動対象として掲げているインデックスファンドは不誠実

株式には配当があり、各市場によって配当金がどれほど出るかは違うのですが、年率換算で株価に対して1〜3%程度は配当があります。
ファンドが株式を保有していれば配当金を受け取ります。つまり、配当があることで黙っていても配当なしの株式指数よりも良いパフォーマンスを残すことになります。

※参考:インデックスファンドの連動対象ベンチマークの「配当込み/配当除く」を1枚の表にまとめてみた (2015年12月版)

本気で配当なし指数に連動を目指しているなら怠慢

先ほど、「黙っていても配当があるだけで、配当抜きの株式指数よりも良いパフォーマンス」と書きました。つまり、本気で配当なし指数に連動を目指すなら、余計にコストを掛けるなどしてわざとパフォーマンスを落とすことで指数への連動を目指すことになります。
必然的に指数より高いパフォーマンスになってしまうから、如何にパフォーマンスを落とすかが仕事というファンドマネージャというのになんの価値があるのでしょうか。

そういうわけで、本気で配当なし指数に連動を目指しているなら、そのファンド(ファンドマネージャ)は怠慢であり、投資する価値無しでしょう。


運用上は配当込み指数を連動対象にしているなら不誠実

現実的には、先に書いたような「本気で配当なし指数に連動を目指しているファンド」は無いと思います。
大体は、配当なしの指数を連動対象と掲げていながら、運用上は配当込みの指数へ連動を目指しています。

このようなファンドの場合、運用成績が連動対象指数(配当なし)より上方に乖離しがちです。

インデックスファンドは原則として連動を目指す指数に連動を目指すのが運用方針です。それなのに「配当要因でインデックスから乖離しちゃた。テヘペロ」というのは、インデックスファンドとして非常によろしくない。しかし、配当なし指数に連動を目指すと謳う投資信託の運用報告書の報告はこんなのばかりです。

「配当なしを連動対象に掲げているけど、本当は配当ありに連動するようにしているからいいだろ」というのは顧客に対して不親切です。


配当なし指数を連動対象として掲げているインデックスファンドに投資しない

さて、このように配当なし株式指数を連動対象として掲げているインデックスファンドはよろしくない、と考えているので、投資しないことにします。
すでに投資している分をいきなり解約となると利益への課税などもあって投資上不利になるのでやりませんが、少なくとも新規投資はしないことにします。



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