2011年にどう考えても中小企業より大企業がいいという話をブログで書きました。一般的に、大企業の方が待遇もいいし、雇用も安定しているぞということを中心に大企業の良さを書きました。
2015年版として一つ追加したい。
大企業の方が大きな仕事をやれる
大企業の方が大きな仕事ができます。「大企業に入ると企業の中の歯車の一つになってしまう」という声もあります。これは正しい見方の一つです。しかし、これは企業の内部だけに目を向けた内向きな視点からの意見です。
企業の外に目を向けると違った姿が見えてきます。自分が歯車の一つということは、自分が回ると周囲の歯車も動いて大きなモノを動かすこともできます。
少し具体的に話をしましょう。
私などはまさにメガというような大企業の末端レベルの歯車です。キングオブ歯車です。
しかし、その大きな企業の歯車であるがために、業界の集まりなどに行くと私の声に他の企業の人が耳を傾けてくれたりもするのです。「この件について御社どのような方針で進めるつもりですか？」と同業他社がうちの会社の動きを気にして私の話を聞きたがります。吊られた男個人のちからでは起こりえない現象です。
たかが民間企業の1平社員の担当プロジェクトが、多少なりとも業界に影響を与えます。10年近く前に私がプロジェクトマネージャーをして導入したシステム(及びそれを用いたビジネスプロセス)は業界で先進的な取り組みであり、業界全体がその方針を進めるドライバーの一つとなりました。同じようなこと達成したとしても中小企業で行った場合にはそのような影響度はなかったでしょう。
独立して個人事業主になれば、ほとんどの決定権は自分にあり、内向きな自由度や影響力は大きくなります。しかし、個人事業主は大きな仕事をするのは困難です。
LTEの次世代ネットワークを展開を決められるのは大手通信会社です。
日々の仕事は各種調整で面白くない……と感じるかもしれませんが、達成した時に大きな達成感を味わえるのは大企業の仕事の醍醐味です。
仕事の選択をする時に何に重きをおくかですが、大企業は単につまらないところでないということは知ってもらいたい。
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