アセット・アロケーション 8資産
インデックス投資ナイト2015で終了後に話題になったのは、第三部座談会 「アセットアロケーションの考え方ってどうすればいい?」
  • 時価総額比率
  • ミーン・バリアンス(リスク/リターンを考慮して決める)
  • 均等配分
その中で、特に例示としてeMAXISバランス(8資産均等型)の名前が取り上げられたせいか、妙にこのファンドが変な注目をされて話題に上がってもいました。(※なんでこのファンドが特に注目されたんだっけ?会場で映されたスライドがちょうど8資産のダーツになっていたからだったかな?)

しかし、参加しながら思っていたことですが、第三部座談会の中で話されていたような純粋な均等配分派ってそんなにいるのかということ。
eMAXISバランス(8資産均等型)に限らず、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド株式:債券=1:1とある意味、均等配分です。

このようなファンドを買う人はリスク・リターンの関係など一切考慮しないで均等配分にしているのか?

均等配分のファンドを買っている人の多くがリスク・リターンを考慮していないようには思えません。完全にリスク・リターンを考慮した結果として均等配分になったとまでは言いませんが、「均等配分のアセットアロケーションって、まあリスクとリターンそこそこか。だったらベストじゃないかもしれないけど、わかりやすいからこれでいいか」という人が結構いるような気もします。
特にセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドについては色々話す機会があるのですが、株式と債券の比率が1:1というのは、まさにそこそこのリスク・リターンでわかりやすいという声を結構聞きます。


おまけ: 均等配分の問題点……というか、わかりにくさ

時価総額比率ではおこらないが、均等配分でおきる問題があります。それは「アセットの切り方」です。

仮にアセットを「日本株」「先進国株」「新興国株」のように切り分けて均等配分すれば日本株の割合は1/3です。「日本株」「外国株」のように切り分ければ日本株の比率は1/2です。もし、「日本株」「アメリカ株」「イギリス株」「フランス株」「ブラジル株」…のように国別で分けると日本株の割合は2%程度になりそうです。
時価総額比率の場合には、地域や発展度合い別で分けても国別に分けても比率はおなじになりますが、均等配分の場合は切り方で投資比率がだいぶ変わります。
今のところはMSCIなどが分けている先進国・新興国・フロンティアのような区分が一般的なようですが、均等配分の場合、どう切り分けるかは少し悩ましいところ。



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