"I've got a family to feed" (俺には養わなきゃいけない家族がいるんだ。) - Latrell Sprewell
元NBA選手のラトレル・スプリーウェルが、チームから「3年2100万ドル」という"屈辱的な"オファーを受けた際に言ったセリフです。私の好きな名言の一つです。
うん、年700万ドルじゃ家族を食わせていくこともできないよね。
1億円の年収でも 元プロ野球選手が自己破産(夢見る父さんのコツコツ投資日記)と、元プロ野球選手の種田氏が破産したというニュースが取り上げられていました。
これを読みながら連想したのが、上のスプリーウェルの名言や2009年に発表されたスポーツ・イラストレイテッド誌のHow (and Why) Athletes Go Brokeという記事です。
※スポーツ・イラストレイテッドでGoogle画像検索すると → Google検索結果
この記事では以下のようなショッキングな内容が報じられており、読んだ当時は「マジかよ」と思ったものです。
- 引退から2年間で、NFL選手の78%は破産か財政的に厳しい状況に陥る
- NBA選手の60%は引退から5年間で破産
- MLBも似た状況で、さらに昨今の経済危機で現役選手にまで及んでいる (*2009年の記事)
この数字はだいぶマイルドです。しかし、現役時に多くの金を稼いだ選手たちということを考えると依然として低いとは言えない数字でしょう。
破産した有名選手たち
・アレン・アイバーソン(NBA)
NBAファンなら知らない人はいないだろうという超がつくスーパースターです。
公称177cmという低身長ながら、NBAシーズン得点王を4回、NBAシーズンMVP1回、オールスターMVP2回、新人王など輝かしい記録を残した選手です。
アイバーソンは生涯に年俸だけで1億5450万ドルも稼いでおり、これにスポンサー契約なども含むと途方もない金額を稼ぎました。しかし、そんなアイバーソンも自宅を差し押さえられ、弁護士費用を滞納し…という悲しい話を聞きます。
・アントワン・ウォーカー
ウォーカーはアイバーソンほどは有名ではありませんが、NBAファンなら多くの人が知っている選手でしょう。
セルティックスはビル・ラッセルを擁してリーグ8連覇を達成し、1980年台にはラリー・バードを擁して再び黄金期を迎えました。その後にセルティックスに入って低迷するチームを支えていたのがウォーカーです(あとはピアース)。
彼も1億1000万ドルほど稼ぎましたが、その資産を失いました。
・カート・シリング
知名度ではMLB>NBAの日本ではアイバーソンよりも有名かもしれません。通算216勝の大投手で、個人的にはダイヤモンドバックス時代に、ランディ・ジョンソンと共に2大エースとして反則的に活躍してワールドシリーズを制した2001年の印象が強い選手です。
そんな彼も破産してしまいました。
一流スポーツ選手の破産にはいろいろな理由がありますが、大体において彼らの破産の理由は以下の3つでしょう。
- 事業や投資の失敗
- 浪費
- 離婚による高額な慰謝料及び養育費の支払い
それにしてもアメリカのスポーツ選手の金額の大きいこと。生涯年俸だけで1億ドル超えとか半端ない。
しかもNFLやMLBなどはアメリカではメジャーですが、世界的にはアメフトや野球はマイナースポーツであるのにトップ選手は非常に高額な報酬を得ています。アメリカの経済力恐るべし。
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