
りそな銀行は支店やATMの数も少なくて不便…と思っているのですが、素晴らしいことを見つけました。
りそな銀行の個人型確定拠出年金は結構イケてる
りそな銀行、「年金のりそな」の特徴を発揮しグループ600カ店の利便性を活かす (モーニングスター)DCは60歳まで積み立てた資金を引き出せない制度です。長期にわたる資産運用を行うことになりますが、その際に毎年かかる運用コスト(信託報酬)は、運用成果に大きく係ってきます。長期に運用し、資産額が積み上がるほどに影響は大きくなるので、信託報酬は少しでも低い方が良いのです。これは、りそな銀行が50年以上の長きにわたって企業年金の運用を行ってきた経験なども踏まえ、“年金運用の常識"といっても良いと思うくらいに身に染みた考え方です。低コストのインデックスファンドを活用したインデックス投資派としては見逃せない話です。
一般口座で投資信託を購入される場合ももちろんですが、特にDCの運用においては信託報酬についてもチェックして商品を選んでいただきたいというメッセージをしっかり伝えたいと思いました。
そこで、りそな銀行の個人型確定拠出年金を調べてみると確かにいい感じです。
1. 事務手数料、信託報酬が安い
りそな銀行のサイトで事務手数料等や商品(インデックスファンド)の信託報酬を調べました。吊られた男の投資ブログ (インデックス投資) : NISA効果? 野村證券の確定拠出年金がパワーアップとして私が以前にお勧めしていた野村證券と比較してみます。(信託報酬の比較はりそな銀行の取り扱いが基本4資産のみなので、その4つのみで比較)
各種事務手数料で見ると、年間のコストは野村の6108円に対して5796円とりそな銀行の方が安くなっています。

また、インデックスファンドの信託報酬については、日本モノはりそな銀行が安く、外国モノは野村證券の方が安くなっています。仮に4資産に25%ずつ均等に投資すると野村證券は0.195%、りそな銀行は0.2025%とわずかですが野村證券に軍配が上がります。(野村證券では新興国株式や海外REITなど他アセットのインデックスファンドも取り扱っていることを補足しておきます。)
個人的には、固定手数料がわずかに高いものの株式型の信託報酬が安くて選択肢が多い野村證券の判定勝ちというところですが、従来のお勧めである野村證券といい勝負できるレベルにあるのは素晴らしい。
2. 信託報酬の重要性を前面に出した説明
インタビューで"年金運用の常識"として低信託報酬の重要さを説いていましたが、これがりそな銀行の個人型確定拠出年金のサイトにも表れています。大見出しとしてポイント3 手数料にも着目して厳選された運用商品のようにコストを前面に押し出しており、その中でも以下のように信託報酬が安いことによるメリットを説いています。

さらに次のようにりそな銀行の代表的な運用商品としてインデックスファンドのみを取り上げ、その信託報酬の低さをアピールしています。思わず、りそな銀行の一般での投資信託の営業が難しくなるんじゃないかと心配になるほどです。(この個人型確定拠出年金のページを見る人はほとんどいないでしょうが)

平均的な人を想定すると投資に関する知識は高くないでしょうから、このようなシンプルで分かりやすい説明は素晴らしい。このような説明を加味すると野村證券と双璧か、場合によっては野村證券よりいいんじゃないかとすら思えてしまえます。
おまけ1) 広告も低信託報酬を一押し
なお、りそな銀行の個人型確定拠出年金を調べていると、各種サイトで表示されるGoogle Adsenseの広告にりそな銀行の個人型確定拠出年金の広告が出るようになったのですが、それも推しメンは低信託報酬でした。
(上の画像は、ただの画像キャプチャです)
おまけ2) 3大メガバンクは話にならない
なお、3大メガバンクメガバンクが取り扱っている個人型確定拠年金も見てみましたが、確定拠出年金専用ではない投資信託よりも信託報酬が高いインデックスファンドだったり、そもそも基本アセットのインデックスファンドがそろっていなかったりと、コスト面では話になりませんでした。特に三井住友銀行のやる気のなさは半端じゃない。
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