stepsコツコツ投資をしている人たちの中にいると、キャッシュフローがプラスでどんどん投資元本が増えていって当たり前というコミュニティになります。そういう人たちにとっては先のまずは15万貯金、次は40万、そして120万円なんてのは簡単な通過点かもしれません。


しかし、ひとたびフツーの人の目線で見るとそう当たり前ではないのがこの水準です。


金融資産を持っていない世帯が4割近く

以前にこのブログでも2013年版を紹介しましたが、「家計の金融行動に関する世論調査」で世帯ごとの貯蓄についての調査結果が毎年発表されています。(先の話が新入社員向けでしたので、今回は単身世帯で話を進めます)
その2014年版によれば、単身世帯で金融資産を保有していない世帯は38.9%となっています。
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成26年調査結果
年代別 貯蓄 家計の金融行動に関する世論調査


年代別にみると20代が47.4%となっており、半数近くが貯蓄無しです。
20代の場合は、まだ定職についていない人も考えられるので多少割り引いてみる必要がありそうですが、30代で37.2%、40代で39.5%と4割近い水準です。15万円貯められれば、貯蓄額では自分の下に40%もの人がいることになります。

また、全年代での金融資産を保有しているが貯蓄100万円未満の層は12.2%とのことなので、金融資産を保有していない38.9%と合わせると、単身世帯で50%以上の世帯は貯蓄100万円未満(中央値は75万円とのこと)になります。


「貯蓄から投資」の前に、そもそも貯蓄が無い現実

こういう数字を見ると、「貯蓄から投資」どころではない人たちのなんと多いことか……
社会人になりたてなら貯蓄が無くても仕方ないかもしれませんが、単身世帯で子どもの教育費なども考えなくてもいいような人でも貯蓄ができていない人が多数いる現実。
ファイナンシャルプランナーへの相談として、赤字の家計を何とかしたいという相談が多数寄せられているようですが、このような数字を見ても、まずは貯蓄を作る習慣作りから始めないといけないということでしょう。

まずは15万貯金、次は40万、そして120万円は主には新社会人を意識して書きましたが、新社会人に限らず世の中に多数いる貯蓄が無い人たちにも言えるメッセージです。




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