
「子どもが大きくなった時の教育費は●●円、車の買い替えが●●円、老後に必要な資金は●●円・・・(中略)・・・だから60歳までに▲▲円を作ろう」
投資での資産形成を考える時、ライフプランを描いて…というところからしっかりと進めていくと、上のような資金目標ができて、それに向けて資産運用の設計をして実践するということがあります。
しかし、投資の成果は不確定です。予定通りに資産を形成できていない……ということもあるでしょう。
その場合どうしましょう?計画に戻すために、遅れを取り戻そうとより高いリターンを狙いますか?
答えはシンプルです。
柔軟にライフプランを変更しましょう
仮に老後は海外旅行に行くつもりでいたら、頻度を減らすことを検討してもいいでしょう。または少し安い近場にしてもいいんじゃないでしょうか。物理的にも本人の嗜好からも削れる額は無限ではありませんが、変更できる余地はあるはずです。
投資で予定通りに資産が増えていないから、その分も取り返そうとさらに勝負に出ることは愚策です。
インデックス投資をしていると「期待リターンとか言ってるけどその期待通りに資産が増えなかったらどうするの?」のような声も聞きます。その場合、その資金に応じた生活をするのみです。老後資金3000万円の予定が2500万円だったら、その2500万円という資金で生きるまで。
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なお「より高いリターンを狙って、よりリスクの高い投資をやる」という選択肢があってもいいと思います。ただし、その場合は、どのような結果が出ても、それを受け入れることのできる、より高度な柔軟性が必要になるでしょう。
もっとも、そうした柔軟性を備えている人なら、投資に気持ちを向けるよりも先に、何か他のことをやっていそうな気がするのですが。