セゾン投信、よくやった!!という話です。
草食投資隊で一緒にやっているコモンズ投信のコモンズ30ファンドを全額売却
セゾン投信の旗艦ファンドはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドですが、もう一つアクティブ運用のセゾン資産形成の達人ファンドがあります。この運用で素晴らしかったのが、コモンズ30ファンドの扱いです。
セゾン資産形成の達人ファンドはコモンズ30ファンドに投資していましたが、2014年4月で全部売却しています。単純にファンドを入れ替えただけなら大したことはありません。しかし、コモンズ30ファンドはセゾン投信にとって普通のファンドではない。
コモンズ投信は一緒にチョクハン系投信として立ち上げてきた仲間であり、レオス・キャピタルワークスも含めて草食投資隊として活動している仲でもあります。ある意味、戦友ともいえる仲でしょう。
そのコモンズ投信のファンドを、コモンズの運用体制が変わってセゾンの方針と合わなくなったから売却したのは大きな決断ではないでしょうか。
こういう時、何らかの理由をつけながら保有し続けてもおかしくないものですが、セゾン投信はそうしませんでした。この「馴れ合わない」という精神は素晴らしい。
以前にもセゾン資産形成の達人ファンドは組み入れていたさわかみファンドを全部売却したこともあります。
これらのように、旧知の仲への配慮ではなく、ファンドの運用方針に従って旧知の仲のファンドと言えども売却する選択をしていることに非常に好感が持てます。
セゾン投信の旗艦ファンドであるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、依然としていいファンドではあるものの、登場当初のような低信託報酬という価格競争力は強くなく、低コストという観点で存在感は少し落ちているところです。
しかし、このコモンズ30ファンド売却のような運用方針は非常に頼もしいところでもあり、経営者や運用者の裁量に任されるところが多いセゾン投信のような会社としては付加価値になるのではないでしょうか。
※日本郵便、クレセゾンと資本業務提携 セゾン投信の株式40%取得 (ロイター)
従来もセゾン投信はクレディセゾンの100%子会社ということで、真の意味で好き勝手はできていませんでしたが、クレディセゾンの下の会社として今までのようなことはできてきました。
しかし、新しい株主が40%も株式を握るとなれば話は変わってきます。現時点では純投資で口は出さないと言っていても将来的にその保証はありません。日本郵便の方針転換などでセゾン投信に何らかの力が働かないとも限りません。
投信運用会社としての純資産総額が1000億円を超え、顧客志向の体制での経営の実績も積んできて……というところですが、将来の不安要素でもあります。
身内や仲間ではなく、顧客を選ぶ事ができたセゾン投信の態度は見事です。是非ともこのような姿勢で更なる進化を期待したい。一方で、新たな大手資本の参加は非常に脅威でもあります。
今後もセゾン投信から目が離せません。
そのコモンズ投信のファンドを、コモンズの運用体制が変わってセゾンの方針と合わなくなったから売却したのは大きな決断ではないでしょうか。
コモンズ30 ファンドについては、昨年、運用体制が変更されたことを受けて、改めて検証を行って参りましたが、コモンズ30 ファンドの運用において資産配分の役割が大きくなったことなどが、資産形成の達人ファンドの運用の方向性と異なるとの判断に至り、一旦全て売却することと致しました。
こういう時、何らかの理由をつけながら保有し続けてもおかしくないものですが、セゾン投信はそうしませんでした。この「馴れ合わない」という精神は素晴らしい。
以前にもセゾン資産形成の達人ファンドは組み入れていたさわかみファンドを全部売却したこともあります。
これらのように、旧知の仲への配慮ではなく、ファンドの運用方針に従って旧知の仲のファンドと言えども売却する選択をしていることに非常に好感が持てます。
セゾン投信の旗艦ファンドであるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、依然としていいファンドではあるものの、登場当初のような低信託報酬という価格競争力は強くなく、低コストという観点で存在感は少し落ちているところです。
しかし、このコモンズ30ファンド売却のような運用方針は非常に頼もしいところでもあり、経営者や運用者の裁量に任されるところが多いセゾン投信のような会社としては付加価値になるのではないでしょうか。
心配は、新しい株主の声
ニュースが出た当時には投信ブロガーたちも取り上げましたが、日本郵便がセゾン投信に出資し株式の40%を取得することが決まりました。※日本郵便、クレセゾンと資本業務提携 セゾン投信の株式40%取得 (ロイター)
従来もセゾン投信はクレディセゾンの100%子会社ということで、真の意味で好き勝手はできていませんでしたが、クレディセゾンの下の会社として今までのようなことはできてきました。
しかし、新しい株主が40%も株式を握るとなれば話は変わってきます。現時点では純投資で口は出さないと言っていても将来的にその保証はありません。日本郵便の方針転換などでセゾン投信に何らかの力が働かないとも限りません。
投信運用会社としての純資産総額が1000億円を超え、顧客志向の体制での経営の実績も積んできて……というところですが、将来の不安要素でもあります。
身内や仲間ではなく、顧客を選ぶ事ができたセゾン投信の態度は見事です。是非ともこのような姿勢で更なる進化を期待したい。一方で、新たな大手資本の参加は非常に脅威でもあります。
今後もセゾン投信から目が離せません。
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