タイトルの割には軽い内容です。

この9月8日にカブドットコム証券が、他のネット証券などで導入しているような投信保有残高に応じて貯まるポイント制度を導入するというプレスリリースを出しました。

  • 対象投資信託の月間平均保有額100万円毎に1ポイントを付与
  • 対象投資信託の月間平均保有額が3,000万円以上のお客さまには 2倍の2ポイントを付与
  • 100ポイントで1万円の現金プレゼント

カブドットコム証券のプレスリリースでも他社とのポイント還元率比較が載せられていましたが、3000万円を1年間保有した場合の試算では、あのポイント還元で他社を圧倒していたSBI証券を超える0.24%/年という還元率です。(SBI証券もSBIカードとの連携を使えば0.24%/年になります)



ポイント倍付条件が3000万円とハードルは厳しいですが、よくもこういう好条件なポイント付与を出してきたな、本当に大丈夫かな……と思っていたところ、カラクリがありました。
投信で手堅くlay-up!でも触れられているように、信託報酬が低いファンドは軒並み対象外です。

これは低コストファンドで利用してやろうと思っていた投資家からすればがっかりと言うところでしょうが、経営判断としては致し方ないところ。0.24%の還元率となると、還元分が投信を保有してもらって入ってくる信託報酬を超えてしまうファンドも出てきます。これでは儲かりません。


マネックス証券もeMAXISシリーズやニッセイ日経225インデックスファンドといった低信託報酬ファンドをポイント還元の対象外にしました。(その後の鄭信託報酬モノは対象に加えているようですが…)
また、こうポイント還元で有名なSBI証券もEXE-iシリーズは対象外にしています。


本題に戻ります。
今のSBI証券のポイントサービスは他証券会社を圧倒しており、私の利用方法だと最高の証券会社です。




しかし、このようなカブドットコム証券の経営判断を考えた時、SBI証券の0.2%のポイント還元という数字は明らかに際立ちます。他社が追従できないでいるこの圧倒的な水準は将来的にも維持できるようなものなのでしょうか。SBI証券の投信マイレージサービスのこの水準が将来的に引き下げられるのではないかと不安になります。

※現状では人気ファンドを見てもこう信託報酬のファンドがたくさん売れているようなので、0.2%還元しても利益が出ているでしょうが…



【関連コンテンツ】