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すでに多くの投資信託マニア投資信託ブログで取り上げられていますが、三井住友アセットマネジメントが投資信託のネット直販を始めるという報道がありました。 (※ソースは日経)

三井住友アセット、投信をネット直販 手数料抑える(日経新聞)
 大手資産運用会社の三井住友アセットマネジメントは、インターネットを通じて投資信託を個人に直接販売する事業を2015年度から始める。
 来年4月をメドに専用ファンドを数本つくり、ネットで販売を始める。日本株で積極的に運用するタイプや、株や債券などに分散投資するバランス型運用の商品を投入する計画だ。

三井住友アセットマネジメントと言えば、モーニングスターによるとDC専用/ラップ口座専用を除いて224本もの投資信託を運用している運用会社です。たとえば、以下のような投資信託を運用しています。
    • 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数F・レアル
    • 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数F・豪ドル
    • 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数F・ランド
    • 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数F・資源国
    • 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数F・米ドル
    • 三井住友・NYダウ・ジョーンズ・レアル(年1)
    • 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数F・リラ
    • 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数F・ペソ
    • 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数F・円
    • ブラジルインフレ連動債F毎月(H無)
    • ブラジルインフレ連動債F資産(H無)
    • ブラジルインフレ連動債F毎月(円・ユーロ)
    • ブラジルインフレ連動債F毎月(円・米ドル)
    • TPP戦略株式ファンド
    • シナプス(Synapse)
    • YOURMIRAI 米国株マキシマム・ブル
    • YOURMIRAI 日本株マキシマム・ブル
    • YOURMIRAI 欧州株マキシマム・ブル

…って、例がよくない?
面白そうなのを引っ張ってきてしまいました。

インデックス投資関連で三井住友アセットマネジメントと言えば、当時では非常に信託報酬が低いと信託報酬0.5%の外国株式指数ファンドを設定してきた会社というイメージがあります。(三井住友銀行限定で皆の期待が一気にしぼんだ苦い記憶も)

さて、そんな三井住友アセットマネジメントの直販ですが、直販によるコスト低減という観点で見ると現時点での期待度は……20%というところです。

正直、三井住友アセットマネジメントは先の外国株式インデックスファンド以外にはそれほど投資信託の低コスト化に取り組んできたとは言えないと感じています。その運用会社が直販を始めるというところでどれほどのものになるかは現時点では懐疑的です。

ネットでの直販ともなれば、販売会社の機能を持つことによるコストアップもあります。またシステム投資などの費用もかかるでしょう。三井住友アセットマネジメントのコストは従来のように販売会社に販売を委託していた時とあまり差がないようにも思え、そこを身銭を切って下げてくるか…というとそう簡単ではないのでは。


いい意味で期待を裏切ってくれると嬉しいのですが、どうなるでしょう。
まだ日経が報じただけという段階なので詳細が分かりませんが、あまり期待しすぎずに続報を待ちます。




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