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低コストのインデックス(?)ファンドシリーズとして登場したEXE-iシリーズの第1期の運用報告書が公開されました。

インデックス投資家はコストに敏感なので、この実質コストについて取り上げるインデックス投資ブロガーがたくさんいます。
このブログでも同じことをやっても芸がありませんので、このブログではリターン及び投資信託証券の組入比率を取り上げます。(※実質コストに関しては本エントリー最後にある各ブログ記事へのリンクをご覧ください)


リターンは低コストインデックスシリーズのSMTシリーズを比較対象として1年リターンを比較します。トータルリターンのデータはモーニングスターの数字です。
グローバル中小型株式はSMTにありませんので、残りの4ファンドが比較対象となります。
なお、グローバル債券についてはEXE-iが日本を含んでいますので、ここには比較対象としてグロソブにも登場していただきました。

●1年リターン (2014年6月30日時点)


SMTシリーズEXE-iシリーズ※参考
グロソブ(毎月)
先進国株式27.96%26.50%
新興国株式19.09%15.55%
先進国債券11.00%8.34%8.52%
グローバルREIT17.71%15.69%

これを見る限り、EXE-iは非常に残念な結果です。4カテゴリー全てにおいてSMTにパフォーマンスで負けています。しかも、新興国株式は3.5%以上もアンダーパフォームで、先進国債券にいたってはグロソブにすら負けています。


この理由はいくつかあるのかもしれませんが、気になったのは投資信託証券の組入比率
第1期ということで、ファンド設定直後は組入比率が低くても仕方ないところもありますが、決算時(2014年5月12日)の組入比率も高くありません。

 ・先進国株式: 96.0%
 ・新興国株式: 95.8%
 ・先進国債券: 96.2%
 ・グローバルREIT: 93.2%
 ・先進国中小株式: 95.8% 

正直、この組入比率でインデックスに連動を目指すのは結構きついんじゃないかと思われます。96%の組入比率だと指数が10%上昇した時、ファンド内部の組入証券自体はインデックスに連動したとしてもパフォーマンスは9.6%となり0.4%も下回ってしまいます(現金/コールローン部分の利回りが0%だとして)。

この組入比率はウォッチしていきたい数字です。

なお、SMTシリーズの場合はほぼ100%の組入比率となっており、今回はどのファンドも1年リターンがプラスだったので、EXE-iの組入比率が低かったことがパフォーマンス差に影響しているのかもしれません。



●実質コストに言及しているブログ

 ・EXE-iシリーズ全5ファンドの実質コストまとめ (インデックス投資日記@川崎)
 ・EXE-iシリーズ実質コスト判明 (cubの日記 コツコツ投資で2千万貯めました)
 ・EXE-iシリーズの実質的で実質的な信託報酬 (もーまがBlog)
 ・EXE−i シリーズの実質信託報酬の計算はどうすればいいですか?(Jul.2014) (ますいっちと世界分散投資?)



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