
子どもの教育費…
これは子どもを持つ親にとっては大きなテーマになります。
世の中のファイナンシャルプランナー(FP)による「子どもの学費(教育費)は大学まで進学すると●円かかる。だから…」のようなアドバイスも多数あります。
しかし、それらのアドバイスの多くは問題があるように思えて仕方ありません。
FPが言っている「必要な学費(教育費)が妥当な金額なのか?」という話です。
多くのFPは、現在の学費(教育費)の数字を合算して将来にかかる学費として試算しています。
これが大いに問題です。
「今、将来に子どもの学費を考えている」という場合、子どもの年齢は就学前というケースがほとんどでしょう。(学資保険などになると生まれた直後からも)
つまり、必要な学費≠今の学費であり、必要な学費=将来の学費です。
2011年に書いたものですが、学費は右肩上がりで上がっています。物価上昇率よりも明らかに急ピッチです。
最近でも以下のようなニュースがありました。
私立大、相次ぐ学費値上げ(朝日新聞)
学費が際限なく上がるということは考えにくいですが、今からは急に他のモノと同じ程度の上昇率になると考えるのはあまりにもお気楽過ぎではないか。このトレンドを見た時に「将来の学費≒今の学費」という発想には違和感があります。
今の学費水準を基準にして学資保険で300万円貯めたところで、それは実際に必要になった時に十分な金額でしょうか?
つまり、必要な学費≠今の学費であり、必要な学費=将来の学費です。
2011年に書いたものですが、学費は右肩上がりで上がっています。物価上昇率よりも明らかに急ピッチです。
それでは、実際の学費はどうなっているのでしょう?学費の上昇率=インフレ率という考え方もありますが、下のグラフを見るとそれでいいのかという疑問が湧いてきます。(『平成21年度文部科学白書』から引用)
(出典)文部科学省調べ
(出典)文部科学省調べ
30年で消費者物価指数は2倍ですが、国立大学の学費は15倍、私立大学の学費は4倍とのことです。
消費者物価指数の伸びが小さくなったバブル崩壊以降は学費の伸びも小さくなっていますが、それでも増えてきています。
最近でも以下のようなニュースがありました。
私立大、相次ぐ学費値上げ(朝日新聞)
学費が際限なく上がるということは考えにくいですが、今からは急に他のモノと同じ程度の上昇率になると考えるのはあまりにもお気楽過ぎではないか。このトレンドを見た時に「将来の学費≒今の学費」という発想には違和感があります。
今の学費水準を基準にして学資保険で300万円貯めたところで、それは実際に必要になった時に十分な金額でしょうか?
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しかし、当時は給料も少なく、共働きをしていても生活は楽ではなかったので、貯金をしようにもなかなかそんなこともできず、学資保険なども入りませんでした。
で、子供が大きくなってくると、教育費がかさむようになりました。中高が私立だったこともあり、授業料が高いし、大学受験を控えて塾などもいろいろ通ったりするので、ある意味で大変でした。
で、お金をどうしたか。
何もしませんでした。
子供が生まれたころ(つまり、私が若かったころ)は、給料が少なかったのですが、子供が育つころには、それなりの給料がもらえるようになっていたのです。
公務員でも、歳を取れば、若いころと比べてずいぶん多い金額をもらっていました。
こういうこともあるという話です。