先日のセミナーの中で私が住宅ローンを抱えながら投資をしているという話をしたので、話題に上がったのですが、住宅ローンはそんなに急いで返す必要はないローン(※条件付き)でしょう。


●お得な金利

住宅ローンは他の借金と比較して圧倒的に有利な低金利の借金です。
無担保ローンと違って住宅が担保になっているということもありますが、それだけでは説明がつかない低金利です。一般的な不動産担保ローンよりも低い金利水準になっています。
市場で歪みを見つけることは難しいですが、普通に不動産を担保に取っているローンと比べて明らかに優遇された金利で借りられているのですからこれは歪みの一つと言えます。


●住宅ローン控除によって実質金利をマイナスにもできる

住宅ローンは国が強力な支援をしています。住宅ローン控除があり住宅ローン残額の1%が所得税(住民税)から還付されます。
今の変動金利は1%を切る水準ですので、仮に0.7%で住宅ローンを借りているとした場合「1000万円借りているとJ金利で年に7万円借金が増えることになるが、所得税が10万円安くなるので3万円儲かる」となります。
住宅ローンの金利よりも税金還付の金額の方が多いのであれば、返さない方が得です。

この住宅ローン控除の上限は住宅購入年度によって違いますが、今住宅を買った場合には住宅ローン残高のうち4000万円までは対象です。


手元にお金がある人こそ住宅を購入する際には現金で買わずに金利の低い変動金利で住宅ローンを組んで買うという選択肢を選んでいいんじゃないでしょうか。
変動金利の場合は「金利上昇時にどうするのか?」が問題になりますが、手元に多くの金融資産があるのであれば、変動金利の金利が上がりだしたら、手元の金融資産で一気に繰り上げ返済してしまうという手があります。



【関連コンテンツ】