S&P500のお話です。
2012年にバリューインデックスとグロースインデックスの比較がされた記事を紹介しました。本日は実際のETFを使ってバリューとグロースのパフォーマンスを見てみます。比較対象とするETFは以下の2つ、つまりS&P500のバリューとインデックスの比較です。
この2つのファンドを選んだ理由は、設定が2000年と比較的長期のデータを取れること及び運用が安定していることです。
比較データはすべてiSharesのものを使います。

設定来で見ると一目瞭然で、バリューであるIVEのパフォーマンスが良くなっています。
しかし、これだけでおしまいではもったいないので、もう少し違う見方もしてみましょう。

背景に色が付いているのはパフォーマンスが良かった方になります。
前半と後半で少し特徴が出ているので、その境目となっていそうな所で「2001年〜2006年」と「2007年〜2013年」の2つに分けてみます。
前回記事を紹介した時にも書きましたが、時期によってバリューが有利な時とグロースが有利な時があるようで、バリューとグロースのどちらが良いかはなかなかに難しいとも言えそうです。


どちらの下落相場でもIVE(バリュー)/IVW(グロース)ともに下落していますが、ITバブル崩壊とリーマンショックでは動き方が違います。
ITバブル崩壊ではIVW(グロース)の方が大きく下がっています。
一方、リーマンショックではIVE(バリュー)の方が大きく下がっています。
2012年にバリューインデックスとグロースインデックスの比較がされた記事を紹介しました。本日は実際のETFを使ってバリューとグロースのパフォーマンスを見てみます。比較対象とするETFは以下の2つ、つまりS&P500のバリューとインデックスの比較です。
この2つのファンドを選んだ理由は、設定が2000年と比較的長期のデータを取れること及び運用が安定していることです。
比較データはすべてiSharesのものを使います。
設定来で比較したグラフ

※青がIVW、紫がIVEです
設定来で見ると一目瞭然で、バリューであるIVEのパフォーマンスが良くなっています。
しかし、これだけでおしまいではもったいないので、もう少し違う見方もしてみましょう。
■年度別のIVE(バリュー)とIVW(グロース)のパフォーマンス
年ごとの成績を見てみます。
背景に色が付いているのはパフォーマンスが良かった方になります。
前半と後半で少し特徴が出ているので、その境目となっていそうな所で「2001年〜2006年」と「2007年〜2013年」の2つに分けてみます。
●2001年〜2006年
2001年〜2006年はIVE(バリュー)が6連勝でバリューが圧倒しています。- IVE(バリュー): +34.8%
- IVW(グロース): +1.6%
●2007年〜2013年
一方、2007年からは潮目が変わっています。2007年〜2013年で見るとIVW(グロース)が5勝2敗でIVE(バリュー)が勝った2年間も0.05%差/3.06%差と対して負けていません。グロースが圧勝の期間です。- IVE(バリュー): +32.4%
- IVW(グロース): +69.3%
前回記事を紹介した時にも書きましたが、時期によってバリューが有利な時とグロースが有利な時があるようで、バリューとグロースのどちらが良いかはなかなかに難しいとも言えそうです。
■暴落時の動き方: ITバブル崩壊とリーマンショック
上記の比較期間にはITバブル崩壊リーマンショックとも呼ばれる2度の大きな下落相場があり、この値動きも面白い。●ITバブル崩壊(2000年5月1日〜2003年1月1日)

●リーマンショック(2007年9月1日〜2009年3月1日)

どちらの下落相場でもIVE(バリュー)/IVW(グロース)ともに下落していますが、ITバブル崩壊とリーマンショックでは動き方が違います。
ITバブル崩壊ではIVW(グロース)の方が大きく下がっています。
一方、リーマンショックではIVE(バリュー)の方が大きく下がっています。
余談: 日本株の場合
日本株の場合、比較的にバリューが優勢の傾向が強くなっています。しかし、ここ最近に限ればS&P500同様にグロースが優勢です。【関連コンテンツ】