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喧々諤々の末に決定された消費税の税率引き上げ、ついに5%→8%への引き上げまで1カ月を切りました。
    • 1989年4月 - 3%で導入
    • 1997年4月 - 5%へ税率引き上げ

ですから前回の引き上げから17年の時を経ての再税率アップとなります。しかし、今回8%になりますがすでに次の10%への税率アップが1年半後に予定されています。
    • 1989年4月 - 3%で導入
    • 1997年4月 - 5%へ税率引き上げ
    • 2014年4月 - 8%へ税率引き上げ ←イマココ
    • 2015年10月 - 10%へ税率引き上げ(予定)

「いや〜、5%という数字は計算しやすかったのに8%という中途半端な数字になると計算しにくい。10%になってくれると5%よりも計算が簡単でいいよね」というふざけた感想を言うと怒られるのでしょうかね。
とはいえ、消費税の税率アップが迫っています。


意味のわからない8%/10%の2段階引き上げ

消費税の税率アップは分かりますが、なぜ2段階なのでしょう。
「一気に消費税率を5%も上げると消費が冷え込む」「5%も上げると駆け込み需要が発生して、その反動が怖い」かのような理由もありますが、説得力が弱く感じます。
結局は1年半後に消費税率が10%になるのであれば、その時点で消費はそれ相応に落ち込むわけです。駆け込み需要及びその反動にしても、後で売れなくなる分が前倒しで売れるだけとも言えます。
この3月は、各所でたった1年半で終わる予定の8%という税率対応への追い込み作業が行われているのでしょうか。


軽減税率はやめてください

増税となると低所得者等への配慮が求められますが、一時期は消えかかった軽減税率が再燃していて非常に怖い。この4月の8%引き上げ時の導入は見送られましたが、10%へ引き上げる際に軽減税率を導入しようという声があるようです。
お願いだから軽減税率導入はやめていただきたい。

『消費税の逆進性対策を考える』でも書きましたが、世界各国でも摩訶不思議な仕組みになってしまっています。
  • マックで、「テイクアウトは軽減税率」「その場で食べると標準税率」
  • ドーナツは「6個以上は軽減税率」「5個以下は標準税率」
  • 「フォアグラやトリュフは軽減税率」「キャビアは標準税率」

その上、2009年9月10日に取り上げた『消費税の逆進性と複数税率化』というレポートにもあるように、逆進性の緩和も強くない…となるとあまりいい話でもありません。



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