野村総研が2月1日~2月2日にかけてNISAの利用実態調査を行ったようです。
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:嶋本正、以下「NRI」)は、2014年2月初めに、NISA(少額投資非課税制度)※1についての利用実態調査(以下、「本調査」)を実施しました。
詳しくはレポートを見てほしいのですが、いくつかのグラフをご紹介します。
NISAの認知度は着実にアップしています。
内容まで知っている人が25%を超えており、聞いたことがあるという人を合わせると約70%が知っているという数字です。日本の投資制度でこれほどの知名度がある制度というのも凄いのではないでしょうか。(確定拠出年金なんてきっと…)
また、NISA口座を開設した・する金融機関のグラフも注目。
特に「開設済・申込済」でみると、一般の銀行/一般の証券会社/ネット専業証券がそれぞれ30%前後で、通常の規模を考えるとネット証券の健闘が目立ちます。また、全体で見ても一般の証券会社がトップであり、銀行の出遅れ感が目立ちます。
また、「開設済・、申込済」と「利用意向者」で比較しても面白い。
「利用意向者」では一般の銀行が圧倒的に大きくなっており(ネット専業銀行も増えている)、証券会社は小さくなっています。普段から投資をしている投資が身近な人は早々に証券会社に申し込みをしているという傾向が表れているように思えます。銀行でのNISAはこれから増えていくのかもしれません。
投資家タイプ別の投資対象のグラフの結果は面白い。
「株式投資家」と「株式以外投資家」で違いが出ました。「株式投資家」は約7割が株式に投資すると言っていますが、「株式以外投資家」で株に投資する人は6%にすぎません。94%の人は投資信託オンリーで投資するとのこと。大きなギャップがあります。
なお、「非投資家」だと株式オンリーと投資信託オンリーがほぼ半々で両方に投資するという人は0%という結果も美しい。
最後に紹介するのは投資額及び買い付け方法。
投資額のみならず、「一括購入/積立」と買い方についてもアンケートをしているようで、「一括型」が84.4%と圧倒的で、「積立型」は6.5%、「併用」が9.1%。
投資額の話をすると全体では59.1万円。限度額が100万円ということなので平均値では枠は結構余ることになりそうですが、これは致し方のないことでしょう。2人以上の世帯において貯蓄のない世帯が31%という調査結果もあり(単身世帯だと37.2%)、口座は開いたけど投資できる金額は少ないという人は結構な数いると思われます。
100万円の枠を上限まで使う人はどれほどいるのでしょうか。このアンケート結果にはありませんが気になります。
また、タイプ別では「一括型」が64万円で残り2タイプは30万円台と大きく差が開いています。「積立型」には一括で投資するだけの資金もなく給与の中からコツコツと投資するという人が相当数いるだろうことが推測できます。
NISAが始まったばかりの今はこのような状況のようです。今後実際に運用されていくとどうなっていくのか興味があります。
※投資優遇ならば確定拠出年金もいい制度なので、こちらも普及してほしいものです。もしくは日本版IRA導入を希望。
【関連コンテンツ】
投資は長丁場で行う場合も多いので、5年という期間制限が非常に使い勝手が悪くて。
途中で利益確定のために販売してしまっては、売ってしまった枠を再度利用できないこともあり微妙ですし、また、ぎりぎりまで保有していた場合に値下がりしていたら目も当てれませんし。
期間の縛りがなければ、そこそこ利用できるレベル仕組みだと思うのですけどね。(預金型NISAがあれば一番いいのですが。
ではでは