「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」 分配金のお知らせ (2014年1月17日)
さて、当ファンドは、2014年1月17日に第193期の決算を迎え、当期の分配金(1万口当たり、課税前。以下同じ。)をこれまでの35円から20円と致しましたことをご報告申し上げます。
基準価額が5000円前後をウロウロする中で35円分配を続けてきたグロソブですが、この1月から分配金を20円に引き下げていました。

各期の分配にあたっては、期中の収益(配当等収益など)のほか、期中収益に該当しない部分(過去の運用収益など)の一部を分配金の支払いに充当してきました。その結果、分配対象額は減少傾向にあります。
分配金引き下げの理由にこのように説明がありました。つまり、このままだと分配金を出し続けられなくなる危機的状況になってきたということです。

ここ12か月の決算前分配対象額を見ると、560円(2013年2月)→337円(2014年1月)と大幅に減少しています。これは35円の分配金に対して、その期中の収益が12円〜18円と非常に少なくなっているからです。
従来の35円ペースで分配金を出していくと、1年少しで過去の繰り越し分が使えなくなり、安定した分配金を吐き出すことは難しくなります。
grosobu_bunpaikin

しかも、ここ1年の利益は為替要因のみで稼がれており(下図参照)、円安が止まれば基準価額が大きく下落しかねない状況です。
grosobu_2013youin

毎月分配型投信の人気の1つは高い分配金なのでギリギリまで引き下げたくなかったことかと思います。それでもさすがに余力がなくなってしまっては元も子もありません。さすがに耐え切れなくなったのでしょう。


かつては5兆円ファンドでしたが多くの人が出ていってしまいました。それでも1兆円以上の資金が残っています。今回の分配金引き下げはこの資金が逃げ出すきっかけとなるのでしょうか。


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