※投資には関係ありません。データを見ようというお話です
※2ちゃんねる等ではすでに語られている話でもあります
バレンティンのホームラン記録に関して落語家のヨネスケ氏が批判的な意見を言って注目を集めているようです。
バレンティンのホームラン記録は飛ぶボールのおかげだから大したことは無いという趣旨であり、なかなかに挑発的な言葉です。
そこで、ちょっと調べてみました。
以下は1993年〜2013年及び、王貞治氏がホームラン記録を作った1964年とその前後数年のホームランの記録です。(2013年は9月17日時点までの数字です)
なお、55本以上ホームランを打ったバッター及びその年度は次の通りです。
・2013年: バレンティン 57本 *9/17時点
・2002年: カブレラ 55本
・2001年: ローズ 55本
・1964年: 王 55本
●飛ぶボールの嘘
データからは飛ぶボールでホームランが出やすいだけという批判は的外れと言えそうです。
統一球を導入した2011年/2012年が極端にホームラン数が激減しており、2013年はそれよりはマシになっただけです。1993年からの比較で言えば、1試合あたりのホームラン数は2011年/2012年に次ぐ3番目にホームランが出にくいシーズンです。
敢えて言うならばバレンティンは例年よりもホームランが出にくい状況において57本のホームランを打ったでしょう。
※ホームランの出やすさを左右する要素はボールに限りません。甲子園のラッキーゾーンの有無や後楽園と東京ドームのように球場の広さなどもあります。しかし、いずれにしても2013年はホームランが出やすい環境とは言えそうにありません。
●むしろ王氏の方が恵まれていたかもしれない
1試合あたりのホームラン数は1964年の方がわずかに上
ヨネスケ氏には不都合なデータですが、王氏が55本を打った1964年の1試合あたりのホームラン数は1.64本です。1.55vs1.64と0.09本の差ですが、むしろ王氏の方がホームランが出やすい環境で達成した記録と言えてしまいます。
他選手との突出度でもバレンティンの方がわずかに上
なお、違った時代で比べるのではなく、もうひとつの比較方法として同じ時代の中でどれだけ突出していたかを見るやり方もあります。
1964年に王氏が55本を打った時のセリーグの2位は36本(クレス)でした。パリーグを含めると41本(野村)が2位でした。同リーグで言えば2位に19本差、全体では2位に14本差です。
一方、2013年のバレンティンの57本(9/17時点)を見ると、セリーグの2位は37本(ブランコ)で、パリーグの1位は28本です。同リーグでは2位に20本差、全体でも20本差です。
どちらも立派ですが、あえて優劣をつけるのならバレンティンの方が突出しています。
マスコミは今年のボールについて「飛ぶボール」なる摩訶不思議な表現をしていることがありますが、惑わされてはいけません。今年のボールは「飛ばないボール」です。(前2年が「超飛ばないボール」)
記録は破られても王氏は偉大な選手です。
メジャーリーグでもホームラン記録は破られてもベーブルースは偉大な打者として記憶されています。
自分が幼き日のヒーローへの変わらぬ尊敬を持ちつつ、新たな偉大な選手の登場を称える事はできませんかね。
※2ちゃんねる等ではすでに語られている話でもあります
バレンティンのホームラン記録に関して落語家のヨネスケ氏が批判的な意見を言って注目を集めているようです。
バレンティンの記録更新には何も思いません。なぜなら飛ぶボールで出した記録だなら。 (原文ママ)
バレンティンのホームラン記録は飛ぶボールのおかげだから大したことは無いという趣旨であり、なかなかに挑発的な言葉です。
そこで、ちょっと調べてみました。
以下は1993年〜2013年及び、王貞治氏がホームラン記録を作った1964年とその前後数年のホームランの記録です。(2013年は9月17日時点までの数字です)
なお、55本以上ホームランを打ったバッター及びその年度は次の通りです。
・2013年: バレンティン 57本 *9/17時点
・2002年: カブレラ 55本
・2001年: ローズ 55本
・1964年: 王 55本
●飛ぶボールの嘘
データからは飛ぶボールでホームランが出やすいだけという批判は的外れと言えそうです。
統一球を導入した2011年/2012年が極端にホームラン数が激減しており、2013年はそれよりはマシになっただけです。1993年からの比較で言えば、1試合あたりのホームラン数は2011年/2012年に次ぐ3番目にホームランが出にくいシーズンです。
敢えて言うならばバレンティンは例年よりもホームランが出にくい状況において57本のホームランを打ったでしょう。
※ホームランの出やすさを左右する要素はボールに限りません。甲子園のラッキーゾーンの有無や後楽園と東京ドームのように球場の広さなどもあります。しかし、いずれにしても2013年はホームランが出やすい環境とは言えそうにありません。
●むしろ王氏の方が恵まれていたかもしれない
1試合あたりのホームラン数は1964年の方がわずかに上
ヨネスケ氏には不都合なデータですが、王氏が55本を打った1964年の1試合あたりのホームラン数は1.64本です。1.55vs1.64と0.09本の差ですが、むしろ王氏の方がホームランが出やすい環境で達成した記録と言えてしまいます。
他選手との突出度でもバレンティンの方がわずかに上
なお、違った時代で比べるのではなく、もうひとつの比較方法として同じ時代の中でどれだけ突出していたかを見るやり方もあります。
1964年に王氏が55本を打った時のセリーグの2位は36本(クレス)でした。パリーグを含めると41本(野村)が2位でした。同リーグで言えば2位に19本差、全体では2位に14本差です。
一方、2013年のバレンティンの57本(9/17時点)を見ると、セリーグの2位は37本(ブランコ)で、パリーグの1位は28本です。同リーグでは2位に20本差、全体でも20本差です。
どちらも立派ですが、あえて優劣をつけるのならバレンティンの方が突出しています。
マスコミは今年のボールについて「飛ぶボール」なる摩訶不思議な表現をしていることがありますが、惑わされてはいけません。今年のボールは「飛ばないボール」です。(前2年が「超飛ばないボール」)
記録は破られても王氏は偉大な選手です。
メジャーリーグでもホームラン記録は破られてもベーブルースは偉大な打者として記憶されています。
自分が幼き日のヒーローへの変わらぬ尊敬を持ちつつ、新たな偉大な選手の登場を称える事はできませんかね。
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分析力が素晴らしい。
しかし、ネタの範囲が広いなあ・・・・・・。