R&Iファンド大賞2013 / 優秀ファンド賞
R&Iファンド大賞2012 / 最優秀ファンド賞
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2012 / 3位
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2011 / 4位
何かと注目を集めているひふみ投信。
結い2101も同じようにR&Iファンド大賞、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearで上位に来ますが、純資産総額ではひふみ投信は○十億円と大きく差をつけています。
これはリターンの高さやファンドマネージャの藤野氏の積極的な活動などによるところも大きいでしょう。
さて、そんな注目を集めるようになったひふみ投信ですが、最近は日経平均などにパフォーマンスで劣後したことなども話題になっています。
そこで、実際のところどんなもんかとひふみ投信を日経平均連動のインデックスファンドである日経ニッセイ225インデックスファンドと比較してみました。(期間は設定された2008年10月〜2013年7月)
まず、該当期間のチャートは以下の通り。(起点を10000に揃えています。以後のチャートは全部同じ)

設定来からではひふみ投信がニッセイ日経225インデックスファンドを69.15%アウトパフォームしており、立派な成績です。ベンチマーク比で勝っても仕方ないとかいう意見もありますが、絶対的にも98.22%のプラスリターンです。
絶対的なリターンも5年弱で2倍近く、同アセットの株式インデックスに対しても69%ものアウトパフォームというのは非常に優秀なファンドです。
…
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これだけだと「ひふみ投信って凄いね」です。この吊られた男の投資ブログにそんな内容を期待している人はいないですよね…
そこで、少し切り口を変えてみます。
直近1年間、その前の1年間、さらにその前の1年間…と1年間ごとのパフォーマンスで区切ってみました。そのグラフは以下の通り。(1つだけ2008年10月〜2009年7月と10カ月の期間)





5つの期間に分けられ、直近1年は負けていますが残り4年はひふみ投信がニッセイ日経225インデックスファンドに勝っています。

特にひふみ投信運用開始後の10か月では25.91%と大きな差をつけています。ここが大変興味深い。
「設定来」もしくは「2008/10/1〜2009/7/31」のグラフに目を凝らすと面白いものが見えてきます。
ひふみ投信設定直後にニッセイ日経225インデックスファンドと大きな差が付いています。
月次リターンを見ると以下のようになってなっています。

上で「ひふみ投信運用開始後の10か月では25.91%と大きな差」と書きましたが、ひふみ投信運用開始後の1か月(2008年10月)で24.62%もの差がついていました。
設定来のパフォーマンス差が69.15%ですが、この最初の1ヶ月を除いて2008年11月からのパフォーマンスで見ると、依然としてひふみ投信の方が上回っていますが、その差は25.47%まで縮小します。
■ちょっと厳しくひふみ投信を評価する■
日経平均と比較して全体的に良好な成績を残しているひふみ投信ですが、冷静な評価を促すためにも厳しく見てみると以下のようなことが言えそうです。
(1) 設定来での日経平均を上回る好成績は異常値とも言える初月の差の貢献が非常に大きく、過大評価してはいけない
ひふみ投信運用開始直後にドカっと資金を入れた人は別ですが、多くの人は違います。(2008年10月31日時点の純資産総額は1.88億円)
つまり、多くの投資家はひふみ投信のこの神がかった銘柄選定の恩恵を受けていません。そして、その後5年近く運用していますが、いまだこの素晴らしい銘柄選定能力は再現されていません。
(2) 独立系投信の先がけ(さわかみファンド)の影がちらつく…
さわかみファンド
昨年12月にさわかみファンド vs 日経平均(ニッセイ日経225インデックスファンド)でも比較しましたが、さわかみファンドは設定直後は日経平均に対して優勢で、その後は徐々に…というトレンドです。
さて、ひふみ投信。
年間の成績を比較しましたが、多少の凸凹はありながらも「ひふみ投信-日経平均」は右肩下がりのトレンドです。ファンドの資産規模の大きさによって運用が難しくなりだしたのでしょうか。
これだけで判断するのは早計ですが、設定後は日経平均に対して優勢だが徐々にその差が詰まって…はさかわみファンドの影がちらつきます。
今後にも注目していきたいところです。
R&Iファンド大賞2012 / 最優秀ファンド賞
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2012 / 3位
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2011 / 4位
何かと注目を集めているひふみ投信。
結い2101も同じようにR&Iファンド大賞、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearで上位に来ますが、純資産総額ではひふみ投信は○十億円と大きく差をつけています。
これはリターンの高さやファンドマネージャの藤野氏の積極的な活動などによるところも大きいでしょう。
さて、そんな注目を集めるようになったひふみ投信ですが、最近は日経平均などにパフォーマンスで劣後したことなども話題になっています。
そこで、実際のところどんなもんかとひふみ投信を日経平均連動のインデックスファンドである日経ニッセイ225インデックスファンドと比較してみました。(期間は設定された2008年10月〜2013年7月)
まず、該当期間のチャートは以下の通り。(起点を10000に揃えています。以後のチャートは全部同じ)

設定来からではひふみ投信がニッセイ日経225インデックスファンドを69.15%アウトパフォームしており、立派な成績です。ベンチマーク比で勝っても仕方ないとかいう意見もありますが、絶対的にも98.22%のプラスリターンです。
絶対的なリターンも5年弱で2倍近く、同アセットの株式インデックスに対しても69%ものアウトパフォームというのは非常に優秀なファンドです。
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これだけだと「ひふみ投信って凄いね」です。この吊られた男の投資ブログにそんな内容を期待している人はいないですよね…
そこで、少し切り口を変えてみます。
直近1年間、その前の1年間、さらにその前の1年間…と1年間ごとのパフォーマンスで区切ってみました。そのグラフは以下の通り。(1つだけ2008年10月〜2009年7月と10カ月の期間)





5つの期間に分けられ、直近1年は負けていますが残り4年はひふみ投信がニッセイ日経225インデックスファンドに勝っています。

特にひふみ投信運用開始後の10か月では25.91%と大きな差をつけています。ここが大変興味深い。
「設定来」もしくは「2008/10/1〜2009/7/31」のグラフに目を凝らすと面白いものが見えてきます。
ひふみ投信設定直後にニッセイ日経225インデックスファンドと大きな差が付いています。
月次リターンを見ると以下のようになってなっています。

上で「ひふみ投信運用開始後の10か月では25.91%と大きな差」と書きましたが、ひふみ投信運用開始後の1か月(2008年10月)で24.62%もの差がついていました。
設定来のパフォーマンス差が69.15%ですが、この最初の1ヶ月を除いて2008年11月からのパフォーマンスで見ると、依然としてひふみ投信の方が上回っていますが、その差は25.47%まで縮小します。
■ちょっと厳しくひふみ投信を評価する■
日経平均と比較して全体的に良好な成績を残しているひふみ投信ですが、冷静な評価を促すためにも厳しく見てみると以下のようなことが言えそうです。
(1) 設定来での日経平均を上回る好成績は異常値とも言える初月の差の貢献が非常に大きく、過大評価してはいけない
ひふみ投信運用開始直後にドカっと資金を入れた人は別ですが、多くの人は違います。(2008年10月31日時点の純資産総額は1.88億円)
つまり、多くの投資家はひふみ投信のこの神がかった銘柄選定の恩恵を受けていません。そして、その後5年近く運用していますが、いまだこの素晴らしい銘柄選定能力は再現されていません。
(2) 独立系投信の先がけ(さわかみファンド)の影がちらつく…
さわかみファンド
昨年12月にさわかみファンド vs 日経平均(ニッセイ日経225インデックスファンド)でも比較しましたが、さわかみファンドは設定直後は日経平均に対して優勢で、その後は徐々に…というトレンドです。
さて、ひふみ投信。
年間の成績を比較しましたが、多少の凸凹はありながらも「ひふみ投信-日経平均」は右肩下がりのトレンドです。ファンドの資産規模の大きさによって運用が難しくなりだしたのでしょうか。
これだけで判断するのは早計ですが、設定後は日経平均に対して優勢だが徐々にその差が詰まって…はさかわみファンドの影がちらつきます。
今後にも注目していきたいところです。
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詳細な分析、多謝です。m(_ _)m
しかし、なかなか微妙な結果ですねえ・・・・・・。
(-_-) ウーム