先のいつかはゆかしネタで話題にしたハンサードのファンドについてパフォーマンスを調べてみます。
比較期間は最新(2013/3/14)の5年間パフォーマンスとします。
まずは基本アセットということで以下の5カテゴリーで比較をしてみたい。
(1)世界株式
(2)先進国株式
(3)新興国株
(4)日本株
(5)米国株
が…ハンサードのファンドリストを見ると先進国株式に相当するファンドが見当たらず(2)先進国株式は断念。
「いつかは ゆかし」が「積立したい商品」ランキングで第1位に選ばれたという記事では以下のように好成績ファンドの情報が載っていたので、そのファンドも是非とも対象に加えたい。

グラフを見ると2007年9月~2012年9月で年率換算15.34%ということなので、該当ファンドをハンサードのファンドリストで探すとHIL Castlestone Aliquot Gold Bullionでした。
ハンサードの2012年10月3日のファンド一覧表で見ると、全ファンド中1位で5年リターンが+104.97%(年率換算15.43%)なので、このファンドで間違いないでしょう。
→HIL Castlestone Aliquot Gold Bullionが属する以下カテゴリーも比較対象にします。
(6)Gold
なお、2007年9月末〜2012年9月末のSPDR Goldのリターンは+133.83%であり、HIL Castlestone Aliquot Gold BullionはETFに対しては-32%ほどアンダーパフォームです。(あっ、やめて!「何だよ、いつかはゆかしで一番リターンの良い商品ってのは日本のネット証券で買える市場平均を目指すETFより-30%も成績悪いのかよ。ダメファンドじゃん」とか言わないで…)
また、惜しくもHIL Castlestone Aliquot Gold Bullionには敗れていますが、HIL Fidelity Thailandも2012年9月までの5年間で+90.49%の成績を残しており、これら上位2ファンドが3位以下に圧倒的な差をつけています。そこで、このHIL Fidelity Thailandも比較対象に加えます。
(7)タイ株
比較対象には主だったインデックスファンド/ETFを使います。
(1)世界株式、(2)新興国株、(3)日本株、(4)米国株、(5)Gold、(6)タイ株の6カテゴリで比較します。

比較結果は上記のとおりです。
タイ株でHIL Fidelity ThailandがETFを40%近く超過するという圧勝に終わりましたが、各カテゴリ内の勝ち負けでは5勝1敗とインデックスファンド/ETF陣営の勝利です。
仮にこの6カテゴリに等額投資して5年後の成績を見ると以下のようになります。
●インデックスファンド/ETF : +31.56%
●ハンサードのファンド : +25.38%
ちょうど5年間のコスト差で説明がつきそうな差になりました。
「代表的な株式アセット」及び「好成績だったファンド」という6カテゴリのみの比較なので偏りが考えられ、この程度の差で結論を出すには不十分ですが、少なくともインデックスを大幅に超過して儲けることはそう簡単ではなさそうな結果に見えます。
比較期間は最新(2013/3/14)の5年間パフォーマンスとします。
まずは基本アセットということで以下の5カテゴリーで比較をしてみたい。
(1)世界株式
(2)先進国株式
(3)新興国株
(4)日本株
(5)米国株
が…ハンサードのファンドリストを見ると先進国株式に相当するファンドが見当たらず(2)先進国株式は断念。
「いつかは ゆかし」が「積立したい商品」ランキングで第1位に選ばれたという記事では以下のように好成績ファンドの情報が載っていたので、そのファンドも是非とも対象に加えたい。

グラフを見ると2007年9月~2012年9月で年率換算15.34%ということなので、該当ファンドをハンサードのファンドリストで探すとHIL Castlestone Aliquot Gold Bullionでした。
ハンサードの2012年10月3日のファンド一覧表で見ると、全ファンド中1位で5年リターンが+104.97%(年率換算15.43%)なので、このファンドで間違いないでしょう。
→HIL Castlestone Aliquot Gold Bullionが属する以下カテゴリーも比較対象にします。
(6)Gold
なお、2007年9月末〜2012年9月末のSPDR Goldのリターンは+133.83%であり、HIL Castlestone Aliquot Gold BullionはETFに対しては-32%ほどアンダーパフォームです。(あっ、やめて!「何だよ、いつかはゆかしで一番リターンの良い商品ってのは日本のネット証券で買える市場平均を目指すETFより-30%も成績悪いのかよ。ダメファンドじゃん」とか言わないで…)
また、惜しくもHIL Castlestone Aliquot Gold Bullionには敗れていますが、HIL Fidelity Thailandも2012年9月までの5年間で+90.49%の成績を残しており、これら上位2ファンドが3位以下に圧倒的な差をつけています。そこで、このHIL Fidelity Thailandも比較対象に加えます。
(7)タイ株
比較対象には主だったインデックスファンド/ETFを使います。
(1)世界株式、(2)新興国株、(3)日本株、(4)米国株、(5)Gold、(6)タイ株の6カテゴリで比較します。

*海外ETFのデータはYahoo!Financeから終値(配当含まず)
*日本の投信のデータはは基準価額(分配金含まず)
*世界株式はETF設定が2008/3/28からだったので、そこからのデータ
*タイ株はETF設定が2008/4/1からだったので、そこからのデータ
*日本の投信のデータはは基準価額(分配金含まず)
*世界株式はETF設定が2008/3/28からだったので、そこからのデータ
*タイ株はETF設定が2008/4/1からだったので、そこからのデータ
比較結果は上記のとおりです。
タイ株でHIL Fidelity ThailandがETFを40%近く超過するという圧勝に終わりましたが、各カテゴリ内の勝ち負けでは5勝1敗とインデックスファンド/ETF陣営の勝利です。
仮にこの6カテゴリに等額投資して5年後の成績を見ると以下のようになります。
●インデックスファンド/ETF : +31.56%
●ハンサードのファンド : +25.38%
ちょうど5年間のコスト差で説明がつきそうな差になりました。
「代表的な株式アセット」及び「好成績だったファンド」という6カテゴリのみの比較なので偏りが考えられ、この程度の差で結論を出すには不十分ですが、少なくともインデックスを大幅に超過して儲けることはそう簡単ではなさそうな結果に見えます。
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これほどまでパフォーマンス劣化が起こるのは何か理由がありそうです。
インデックスファンドの場合、広く分散されるので、パフォーマンス的には5万円の積立で30年後には1億円と言うのはハードルは高いですが、そもそも「いつかはゆかし」を使ってもハードルが高そうにも思えます。
タイへの集中投資でなければ、1億円を目指すと言うのは難しそうな気がします。
僕だったらタイの市場のように新興国特有のリスクのある所では無くて、比較的政治的に安定していてインフラ整備されている先進国の株式市場を使うと思います。