2012年12月の投資信託の資産流出入ランキングです。
ソースはいつも通り、QUICK MoneyLife


まずは資産流入上位10ファンドから。
1. 日興グラビティ・アメリカズ・ファンド : 2000億円増加
2. 高配当インフラ関連株プレミアム通貨 : 489億円増加
3. エマージングソブリン ヘッジあり : 483億円増加
4. ダイワ新興国ハイインカム・プラス(積立型) : 317億円増加
5. 米国リート・プレミアムF 通貨プレ : 235億円増加
6. スマート・ストラテジー・ファンド : 222億円増加
7. ピムコエマージングボンド Bヘッジ有り : 197億円増加
8. 新興国高利回り社債(ブラジルレアル) : 195億円増加
9. 新興国高利回り社債(円) : 190億円増加
10. ブラジル・ボンド・オープン : 174億円増加

この12月は何といっても1位の日興グラビティ・アメリカズ・ファンドでしょう。日興グラビティ・ファンドに始まったグラビティシリーズです。
新規設定で2000億円を集めるという大型設定となりました。私が応援するようなSMT, eMAXIS, インデックスe, Funds-iといったインデックスファンドシリーズが束になってかかってもかなわない金額です。


そして本題。資産流出ファンドのトップ10です。
1. 日興JFアジア・ディスカバリー・ファンド : 887億円減少
2. 短期豪ドル債オープン : 552億円減少
3. ハイグレード・オセアニア・ボンド : 482億円減少
4. 日興グラビティ・ファンド : 296億円減少
5. グローバル・ハイ・イールド(資源国) : 270億円減少
6. オーストラリア公社債ファンド : 269億円減少
7. グローバル・ソブリン・オープン : 262億円減少
8. ダイワ・US-REIT・オープンB : 251億円減少
9. みずほ豪ドル債券ファンド : 195億円減少
10. 三菱UFJ 豪ドル債券インカム : 166億円減少

グロソブは7位転落です。今月は200億円台後半の争いが熾烈で、グロソブは298億円→262億円と先月より流出額がわずかに減っただけですが、それが順位を大きく落とす原因になりました。先月と同じ298億円なら4位だったのに…
Top10には踏みとどまっていますが、もはや資金流出王の面影は一切ありません。
※2012年の年間ランキングでは1位

面白いのが日興グラビティ・ファンド
日興グラビティ・アメリカズ・ファンドが圧倒的な資金を集める一方で、9月21日に設定されたオリジナルは300億円近い資金流出になっています。しかも12月末時点の残高が462億円ということですから、1か月でかなりの資産が流出したと言えます。
また、日興は1位に日興JFアジア・ディスカバリー・ファンドも入っており、この資金流出も半端ありません。12月に887億円が流出して残り656億円ですから、1か月でファンドの半分以上の資金が引き上げられたことになります。これらの流出資金の多くが日興グラビティ・アメリカズ・ファンドに回転して流れ込んでいるんでしょうか…
運用会社別の資金流入額では日興AMがトップとのことですので、外部からの資金の入りが相当にあったことは予想できますので、単純に回転ばかりとは言いませんが、どの程度が乗り換えたのかは気になるところです。


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