2012年10月の投資信託の資産流出入ランキングです。
ソースはいつも通り、QUICK MoneyLife。
まずは資産流入上位10ファンドから。
1位の野村高配当インフラ関連株プレミアム(通貨選択型)、凄いですね…
是非とも皆様に一度目を通してほしいのが、野村アセットマネジメントの商品説明ページの下部にある商品説明資料。1ページ目が表紙で、2ページ目にファンドの特色があるのですが、この内容がすさまじい。
この内容…顧客は読むのをやめちゃいませんかね。(ブログのために頑張って読みましたが、これは普通なら無理…)
ランキング全体に目を移すと、1位のみならず4,7,9位にオプションを組み合わせたファンドが入っているのが特徴的です。また、フィデリティ・USリート・ファンドBのように高い分配金水準を保っているファンドは人気のようです。
そして本題である、資産流出ファンドのトップ10。
8月からグロソブが首位転落しましたが、完全に潮目が変わったようです。
今月も500億円超と大幅な資金流出になった短期豪ドル債オープン。このファンドが大幅な資金流出に転じたのは9月の分配金引き下げがそのトリガーでした。
そして、10月のランキングで2位と3位に入ってきたグローバル・ハイ・イールド(資源国)、ハイグレード・オセアニア・ボンドも10月から分配金を引き下げています。
グロソブも一時の勢いは落ちたとはいえ300億円弱の資金流出をしているのですが、この「分配金引き下げ⇒資金流出コンボ」のファンドたちの前には厳しい戦いです。今後もタケノコのように設定された高分配を売りにしたファンドの分配金引き下げは続く可能性が高いですから、今のままではグロソブの首位奪還はかなり厳しい。
グロソブも分配金が期待リターンを大きく上回る水準(基準価額4800円で分配金が35円/月)なので、そろそろ分配金の引き下げがあってもよさそうです。そうすれば資金流出返り咲きも見えてきます。
(分配金引き下げ⇒資金流出という流れは国際投信もわかっているでしょうから分配金引き下げは最後の最後まで抵抗するでしょうが)
高分配金を売りにしたファンドを投資家が買う。
⇒高分配を続けられなくなり分配金を引き下げる。
⇒高分配に惹かれていた投資家が逃げ出したくなる。
⇒そんな投資家向けに新しい高分配金を売りにしたファンドを設定し、資金をそちらに流させる。
⇒そのファンドも高分配を続けられなくなり、分配金を引き下げる。
⇒高分配に惹かれていた投資家が逃げ出したくなる。
⇒そんな投資家向けに新しい高分配金を売りにしたファンドを設定する。
⇒高分配金を売りにしたファンドを投資家が買う。
⇒・・・
という循環がいつまで続くのでしょうか。
ソースはいつも通り、QUICK MoneyLife。
まずは資産流入上位10ファンドから。
1. 高配当インフラ関連株プレミアム通貨 (647億円増加) 2. フィデリティ・USリート・ファンドB (532億円増加) 3. 豪ドル建て高利回り証券 予想配当 (354億円増加) 4. 米国リート・プレミアムF 通貨プレ (264億円増加) 5. エマージングソブリン ヘッジあり (263億円増加) 6. 米国ハイ・イールド債投 豪ドル (207億円増加) 7. 高配当インフラ関連株プレミアム(円) (202億円増加) 8. ニッセイオーストラリア高配当株F (178億円増加) 9. 米国株ストラテジーα B・レアル (167億円増加) 10. 新興国高利回り社債(円) (152億円増加) |
1位の野村高配当インフラ関連株プレミアム(通貨選択型)、凄いですね…
是非とも皆様に一度目を通してほしいのが、野村アセットマネジメントの商品説明ページの下部にある商品説明資料。1ページ目が表紙で、2ページ目にファンドの特色があるのですが、この内容がすさまじい。
各コースは、世界各国のインフラ関連企業※1の株式および米国の金融商品取引所に上場されているMLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)※2等を実質的な主要投資対象※3とし、高水準のインカムゲインの確保と中長期的な信託財産の成長を図ることを目指します。インフラ関連株※4への投資に加えて、「インフラ関連株プレミアム戦略」を実質的に活用し、さらなる収益の獲得を目指します。
●カナダの金融商品取引所に上場されているインカム・トラスト※5にも実質的に投資する場合があります。
「インフラ関連株プレミアム戦略」とは、保有するインフラ関連株の銘柄にかかるコール・オプションを売却し、オプションのプレミアム収入※6の獲得を目指す戦略をいいます。
●各コール・オプションの売却等は、市場環境等を考慮し、それぞれ異なるタイミングで行います。
●保有するインフラ関連株の銘柄の一部または全部にかかるコール・オプションを売却することを基本とします。この場合、保有株数・口数の一部または全部にかかるコール・オプションを売却します。
●同一の銘柄に対し条件の異なる複数のコール・オプションを売却する場合があります。
●各コール・オプションの満期時において、再度コール・オプションを売却する場合があります。この場合、コール・オプション条件は異なる可能性があります。
●ファンドでは、原則として、権利行使が満期日のみに限定されているオプションを利用することを基本とします。
この内容…顧客は読むのをやめちゃいませんかね。(ブログのために頑張って読みましたが、これは普通なら無理…)
ランキング全体に目を移すと、1位のみならず4,7,9位にオプションを組み合わせたファンドが入っているのが特徴的です。また、フィデリティ・USリート・ファンドBのように高い分配金水準を保っているファンドは人気のようです。
そして本題である、資産流出ファンドのトップ10。
1. 短期豪ドル債オープン (557億円減少) 2. グローバル・ハイ・イールド(資源国) (516億円減少) 3. ハイグレード・オセアニア・ボンド (514億円減少) 4. グローバル・ソブリンオープン (286億円減少) 5. 三井住友・豪ドル債ファンド (152億円減少) 6. エマージングボンド ブラジルレアル (116億円減少) 7. ダイワ・グローバルREIT (110億円減少) 8. ダイワ・US-REIT・オープンB (98億円減少) 9. 世界公共インフラ債券投信レアル (96億円減少) 10. アシュモア新興国財産3分法レアル (94億円減少) |
8月からグロソブが首位転落しましたが、完全に潮目が変わったようです。
今月も500億円超と大幅な資金流出になった短期豪ドル債オープン。このファンドが大幅な資金流出に転じたのは9月の分配金引き下げがそのトリガーでした。
そして、10月のランキングで2位と3位に入ってきたグローバル・ハイ・イールド(資源国)、ハイグレード・オセアニア・ボンドも10月から分配金を引き下げています。
グロソブも一時の勢いは落ちたとはいえ300億円弱の資金流出をしているのですが、この「分配金引き下げ⇒資金流出コンボ」のファンドたちの前には厳しい戦いです。今後もタケノコのように設定された高分配を売りにしたファンドの分配金引き下げは続く可能性が高いですから、今のままではグロソブの首位奪還はかなり厳しい。
グロソブも分配金が期待リターンを大きく上回る水準(基準価額4800円で分配金が35円/月)なので、そろそろ分配金の引き下げがあってもよさそうです。そうすれば資金流出返り咲きも見えてきます。
(分配金引き下げ⇒資金流出という流れは国際投信もわかっているでしょうから分配金引き下げは最後の最後まで抵抗するでしょうが)
高分配金を売りにしたファンドを投資家が買う。
⇒高分配を続けられなくなり分配金を引き下げる。
⇒高分配に惹かれていた投資家が逃げ出したくなる。
⇒そんな投資家向けに新しい高分配金を売りにしたファンドを設定し、資金をそちらに流させる。
⇒そのファンドも高分配を続けられなくなり、分配金を引き下げる。
⇒高分配に惹かれていた投資家が逃げ出したくなる。
⇒そんな投資家向けに新しい高分配金を売りにしたファンドを設定する。
⇒高分配金を売りにしたファンドを投資家が買う。
⇒・・・
という循環がいつまで続くのでしょうか。
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基準価額が10500円以下では利子・配当収入相当分(経費控除後)となっています。
基準価額が上昇するほど分配金が上がる仕組みらしいです。
仮に基準価額が10000円で年間利子額が300円だったら信託報酬1.134%を差し引いて毎月15.55円の分配になるらしいです。
ダイワでも野村でも良いけど、俺の運用と勝負しないか?
インテリで誰もが理解できない戦略を作り出すのだから、多分、僕よりも投信の運用の方が上手じゃないか?