・将来の投資判断をするときに自分の買値と現在の価格差が気になる
・含み損だと売れない、損が解消するとやれやれと売りたくなる
・他人が儲けていて盛り上がっている市場があると自分もそこに乗りたくなる
・数回連続で成功すると、次もうまくいくと思う
・失敗が続いても、今度こそはうまくいくと思う


これらは、投資において何らよいことない心理上の作用にすぎません。少し考えてみればすぐにわかることです。
ある同じ銘柄を120万円で買って今の評価額が100万円の人でも、80万円で買って今の評価額が100万円の人でも、そこからの将来の値動きは同じです。含み損だから保有とか含み益だから売るというのは何ら根拠になっていません。

しかし、これらの心理的作用の影響は非常に強い。頭では理屈としておかしいことは分かっていても流されそうになります。


長期投資を続けるにあたっての大きな敵の一つです。

パッシブ投資で考えると、相場不調時に自分が儲からず「もう昔とは違う。パラダイムシフトが起きた。昔のようには回復しない」のように言われ続けて、他の投資手法で儲けている人がいるとそちらに移りたくなる人も出てくるのではないでしょうか。


この心理的作用を乗り越えるのは難しい。何故なら理屈では分かっているから。理屈は伝わっているのだからいくらそれを説明してもそれが心には通じない。

これは長期投資における大きな課題でしょう。


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