私のブログで過去に書いたにも関わらず、依然としてコンスタントにアクセスを集めているのが以下のエントリー。
●さわかみ投信は投資詐欺なのか?
2ちゃんねるのさわかみファンドスレのテンプレに貼られており、そこからのアクセスが継続的にあります。
今回はそんなさわかみファンドネタです。
さわかみファンドは組入銘柄を見るとその資産規模からか日本大型株ファンドになっています。「日経平均と同じようなものじゃないか」という意見も良く聞きます。
そこで、さわかみファンドを日経平均と比較してみたいと思います…が日経平均に直接投資することはできないので、同じく投資信託であるニッセイ日経225インデックスファンドと比較してみます。
期間は、ニッセイ日経225インデックスファンドの設定日が2004年1月28日なので、そこから現在(2012年10月23日)までとしています。
2004年1月28日で価格を揃えた場合のグラフは以下の通り。

連動性を図る指標である相関係数を計算すると0.989となります。
相関係数とグラフから判断する限り、さわかみファンドとニッセイ日経225インデックスファンドはかなり連動しているように見えます。
グラフを少し詳しく見ていくと、
・2004年〜2005年にかけてさわかみファンドがリードを広げ、
・その後は差が無くなり、
・また2010年頃にさわかみファンドがリードを広げ、
・その後の2つはほぼ重なるようになり、
・2010年10月23日現在ではニッセイ日経225インデックスファンドがわずかにリード
というところです。
パフォーマンスに関して表も2つ作ってみました。
1つは、良くある「最近1年間のパフォーマンス」のように現在(2012年10月23日)を起点に期間を区切ってパフォーマンスを計算した表です。
もう一つは、比較開始日(2004年1月28日)を起点に期間を区切ってパフォーマンスを計算した表です。
まずは一般的な直近●ヶ月/年のパフォーマンスです。(パーセントは累積リターン)

これを見ると、さわかみファンドの完敗です。ほぼすべての期間で負けており、1,2,3,4,7,8年では10%以上も負けています。
ここ1年間のパフォーマンスで10.1%も劣っているように最近の成績の低迷が、全体の成績を悪くしていると言えるでしょう。
次に比較開始日から●ヶ月/年のパフォーマンスです。(パーセントは累積リターン)

先の表とは少し違った風景が見えます。設定日以来を除いた全てでさわかみファンドが勝っています。
これは先ほどの比較とは逆に最初の1年の9.2%というリードを作り、その後の成績にも反映されているからと言えるでしょう。
・最初の1年間はさわかみファンドが圧倒的に好成績
・最後の1年はニッセイ日経225インデックスファンドが圧倒的に好成績
両端1年のパフォーマンス差によって、どちらの端を始点にするかで出てくる数字の印象が大きく変わるというのは面白い。
このデータだけで判断するのは早計ですが、ここで見る限りさわかみファンドは結構頑張っているように見えます。まあ、決して優れた成績を残しているわけではありませんが…
今後もこのアクティブファンドがどうなっていくかは注目です。
●さわかみ投信は投資詐欺なのか?
2ちゃんねるのさわかみファンドスレのテンプレに貼られており、そこからのアクセスが継続的にあります。
今回はそんなさわかみファンドネタです。
さわかみファンドは組入銘柄を見るとその資産規模からか日本大型株ファンドになっています。「日経平均と同じようなものじゃないか」という意見も良く聞きます。
そこで、さわかみファンドを日経平均と比較してみたいと思います…が日経平均に直接投資することはできないので、同じく投資信託であるニッセイ日経225インデックスファンドと比較してみます。
期間は、ニッセイ日経225インデックスファンドの設定日が2004年1月28日なので、そこから現在(2012年10月23日)までとしています。
2004年1月28日で価格を揃えた場合のグラフは以下の通り。

連動性を図る指標である相関係数を計算すると0.989となります。
相関係数とグラフから判断する限り、さわかみファンドとニッセイ日経225インデックスファンドはかなり連動しているように見えます。
グラフを少し詳しく見ていくと、
・2004年〜2005年にかけてさわかみファンドがリードを広げ、
・その後は差が無くなり、
・また2010年頃にさわかみファンドがリードを広げ、
・その後の2つはほぼ重なるようになり、
・2010年10月23日現在ではニッセイ日経225インデックスファンドがわずかにリード
というところです。
パフォーマンスに関して表も2つ作ってみました。
1つは、良くある「最近1年間のパフォーマンス」のように現在(2012年10月23日)を起点に期間を区切ってパフォーマンスを計算した表です。
もう一つは、比較開始日(2004年1月28日)を起点に期間を区切ってパフォーマンスを計算した表です。
まずは一般的な直近●ヶ月/年のパフォーマンスです。(パーセントは累積リターン)

これを見ると、さわかみファンドの完敗です。ほぼすべての期間で負けており、1,2,3,4,7,8年では10%以上も負けています。
ここ1年間のパフォーマンスで10.1%も劣っているように最近の成績の低迷が、全体の成績を悪くしていると言えるでしょう。
次に比較開始日から●ヶ月/年のパフォーマンスです。(パーセントは累積リターン)

先の表とは少し違った風景が見えます。設定日以来を除いた全てでさわかみファンドが勝っています。
これは先ほどの比較とは逆に最初の1年の9.2%というリードを作り、その後の成績にも反映されているからと言えるでしょう。
・最初の1年間はさわかみファンドが圧倒的に好成績
・最後の1年はニッセイ日経225インデックスファンドが圧倒的に好成績
両端1年のパフォーマンス差によって、どちらの端を始点にするかで出てくる数字の印象が大きく変わるというのは面白い。
このデータだけで判断するのは早計ですが、ここで見る限りさわかみファンドは結構頑張っているように見えます。まあ、決して優れた成績を残しているわけではありませんが…
今後もこのアクティブファンドがどうなっていくかは注目です。
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物足りないとくさすべきなのか?
実に微妙な結果ですね。(^^)
あの方の信念みたいなものを信じた方が投資しても、
それほどひどい結果にはなってないので、
きっとがっかりされているんでしょうけど、
悪くはなかったんじゃないの?と言うべきなんでしょうね。