昨今の不景気でも学生の就職難が叫ばれています。
もともと教育関係を志していたこともありますし、私自身が就職氷河期の就活世代ということもあり他人事とは感じられません。

氷河期時代もありましたが、近年は就活ビジネスが盛んです。本屋に行けば就活関連本が多数あり、対策セミナーも多数あります。
学生は就職情報を集めるために情報誌や情報サイトにアクセスします。試験をパスするために就活セミナー等でエントリーシートの書き方や面接のコツなどを学ぼうとします。

非常に真面目で素晴らしいです、素晴らしいのです。
ですが…残念です。

これらの努力の方向性が企業が求めるものと乖離しており、せっかくの努力が無駄になっているように思えて仕方ありません。情報やノウハウを提供するのは就活ビジネス屋です。就活ビジネス屋は学生を採用をする当事者ではなく、あくまで外部の人たちです(自社の人材を採用する場合は当事者)。


●学生から見た人気企業ランキング:2013年度卒 新卒就職人気企業ランキング (楽天)
●ビジネスマンから見た学生に勧めたい企業ランキング:「“本当の”就職人気企業ランキング2012」 (ビズリーチ調べ)
基準も違うので単純比較は危険ですが、この就活生とビジネスマンが見る人気企業ランキングも大きく違います。
上記のビズリーチのプレスリリースにもビジネスマンと学生の評価とのギャップについて触れられています。

人気企業ランキングに限らず学生と企業側では認識に大きなギャップがあります。学生は一生懸命に就活ビジネス屋が提供する情報やセミナーを聞いているようですが、その結果がこのギャップです。

一般的に物事を教わる時に誰に聞くのが一番でしょうか?
多くの場合は当事者です。外部の人たちではありません。
就活においても同じでしょう。
就活屋は、「エントリーシートは…」「集団面接では…」「服装は…」「ディスカッションでは…」のようにいろいろと指南をしますが、本当にそれは採用する企業側が望んでいることに一致しているのでしょうか?

企業の採用のことをどれだけ分かっているか不明な就活ビジネス屋よりも、当事者たちの声を聴いた方が良いのではないか。
大学のゼミやサークル、就活相談窓口などを利用して、企業の人事部等で実際に採用に関わっている先輩たちに話を聞いて回った方がためになるでしょう。
ただし、採用活動の一環である企業説明会などでは本音は聞けません。あれはセレモニーです。
働いている人間の本音を聞くようにしましょう。


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