2012年8月10日にManchester United(マンチェスター・ユナイテッド)がニューヨーク証券取引所に上場しました。ティッカーはMANU。Manchester Unitedの略称であるManUと同じです。

マンチェスター・ユナイテッドは日本ではベッカムブーム→今年の香川真司が加入したことでも非常に認知度が高いフットボールクラブです。

※参考
 ・ManUのプロファイル (ブルームバーグ)
 ・Man Utd. Got Most IPO Demand From U.S., Woodward Says (Bloomberg)

上場時には1株1議決権のクラスA株式を1666万株を発行しました(833万株を新規発行, 833万株を手元から放出)。発行済みの株式数は3968万株ということなので、42%が市場に出ていることになります。
ところが、オーナーであるGlazer(グレイザー)一族が、議決権がクラスAの10倍あるクラスB株式を抑えています。その結果、このIPOがあってもグレイザー家が議決権の99%を抑えるようです。

なお、初値は14.05ドル。初日の終値は14.00ドルです。


さて、このマンチェスター・ユナイテッド、実は昔はロンドン証券取引所に上場されていました。
何故、非上場になったか?
2005年にアメリカの実業家であるマルコム・グレイザー(グレイザー一族)がLBOによってマンチェスター・ユナイテッドを買収したからです。これに伴ってマンチェスター・ユナイテッドは非上場企業になりました。

このグレイザー一族による買収ではいろいろ問題が発生しました。
グレイザー氏は「アメリカ人」「実業家」であり「NFLバッカニアーズオーナーだがビジネスとしてしか見ていない」ということで、マンチェスター・ユナイテッドのファンから大きな反対が起きました。

グレイザーに見切りをつけたファンたちが支える形でFC United of Manchester (FXユナイテッド・オブ・マンチェスター)というチームが結成されました。このチームは現在 Northern Premier Leagueに所属しています。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長のJim O'Neill(ジム・オニール)氏。BRICs生みの親と言った方が分かりやすいでしょうか。彼は大のマンチェスター・ユナイテッドファンであり、仲間たちとともにRed Knightsというグレイザーから愛するクラブを買い戻す運動も行いました。

買収後も引き続きマンチェスター・ユナイテッドを応援するファンたちすら、スタンドで黄色と緑のマフラーを巻くという抗議行動を起こしました。

買収にかかった資金の負債の返済にかかる金利負担がクラブの資金繰りを厳しくしたという指摘もあります。

マンチェスター・ユナイテッドのグレイザーによる買収/非上場化はこのようにいろいろな問題を引き起こしました。


そんな中、この上場で手に入れた資金で負債を減らすという方針のようですが、今期はどうなるのでしょう?
フォーメーションをオーソドックスな4-4-2とすると、今のメンバーでは以下のようになると予想します。
 GK:デ・ヘア
 DF:ラファエル、ヴィディッチ、ファーディナンド(エバンス?)、エブラ
 MF:バレンシア、キャリック、スコールズ(香川)、ナニ(ヤング)
 FW:ルーニー、ウェルベック(チチャリート)


大物ではファン・ペルシー獲得が叫ばれていますが、その場合はルーニーと2トップになるか。

上には挙げていませんが、今年も推したい選手は2人。
Tom Cleverley(トム・クレバリー)Phil Jones(フィル・ジョーンズ)の2人。この2人は将来のマンチェスター・ユナイテッドを支えるワールドクラスの選手になれるポテンシャルがある。この2人が順調に成長すれば、スコールズ、ファーディナンドのポジションは置き換わるでしょう。




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