賃金カーブについて、先の日本の賃金カーブ (2010年版)では昔と賃金カーブがどのように変わってきたかを紹介しました。

今回は、最新の平成23年賃金構造基本統計調査(全国)のデータを使って、平均賃金だけではなく、各年齢層における中位、上位10%/25%水準、下位10%/25%水準もグラフ化してみました。(一般労働者)
 ・第9・十分位数 (上位10%水準)
 ・第3・四分位数 (上位25%水準)
 ・平均値
 ・中位数 (上位から数えても、下位から数えてもちょうど真ん中の順位の人)
 ・第1・四分位数 (下位25%水準)
 ・第1・十分位数 (下位10%水準)
 ・賃金 (所定内給与額。月給として渡される現金-残業・深夜・休日等手当)


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グラフを見ると一目瞭然ですが、賃金水準と年齢上昇に伴う賃金上昇に相関があります。
賃金が低い「第1・十分位数」は年齢が変わっても賃金の違いは小さく、特に女性を見るとほぼ横ばいから緩やかな右肩下がりです。

「(肌感覚における)自分の賃金が世間並か」を見るには平均値よりも中央値の方が適しており、その中央値を見ると以下のようになります。

●男性の場合
20代前半:19.8万
30代前半:26.4万
40代前半:33.9万
50代前半:38.5万

●女性の場合
20代前半:18.7万
30代前半:22.3万
40代前半:23.2万
50代前半:21.7万

残業・賞与等の他条件があるので一概には言えませんが、所定内給与額に限って言えば、この水準が世間並と言えるようです。


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