投資信託は長期保有が原則 (モーニングスター)
長期保有のメリット
 (1) 長期保有は複利の力を取り込むことができます。
 (2) 長期に保有すると運用のリスク(値動きの幅)が縮まります。
 (3) 長期保有はコストの負担を軽くできます。

このように投資信託については「投資信託は長期保有」として語られることが良くあります。

一方、上のような主張に対して「投資信託を長期保有するのは愚か」のような反論も見かけます。(保有期間中ずっとコストがかかることなどを理由)


「投資信託は長期保有」というよりは「投資信託は短期売買に使うな」という方がより正確なのではないか、と思います。

「投資信託の長期保有はダメ」という仮説が真だと仮定します。

その前提で「投資信託の短期売買ではいいのか?」を考えてみます。
結論はNOでしょう。投資信託は明らかに短期売買に向きません。

投信は注文を出したタイミングの価格で約定しません。特に外国株式投信だと、午後3時までの注文で約定価格は翌朝NY市場クローズ後の価格ということもあります。半日以上後の株/為替を予測して注文を置いておかなくてはいけない。
1日に為替+株価で数%は価格が動きえることを考えると、短期売買では非常につらいハンデです。特に数日〜数週間という短期売買では大きすぎる。
短期であればヘッジファンドや機関投資家も活用しているようにETFでしょう。少なくとも投資信託ではありません。

また、アクティブファンドを買うというのはファンドマネージャに売買を任せる行為です。自分で売買の投資判断をするのであれば、そもそもファンドマネージャに任せずに自分で投資した方が良いのではないかと思うわけです。現物、先物、セクターETF、規模別ETF、FX、等々、投資手段はいろいろあります。
投資信託でないと手が出ないというアセットを除いては自分で売買するなら投資信託以外を使うべきでしょう。


投資信託は短期売買に向いていません。
投資信託は短期売買でこそ使ってはいけない商品です。


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