多くのインデックスファンドの成績はベンチマークを上回るで、多くのインデックスファンドが配当抜きの株式指数をベンチマークにしていることを書きました。
ベンチマークより上方乖離していることが多々あるわけです。

ここから以下のような2つの誤解があるのではないかと不安。

(1) (上方)乖離 → トラッキングエラー → 連動の質が悪いと勘違い
インデックスファンドの評価として「トラッキングエラーを見ろ」とよく言われます。
単純に運用報告書のベンチマークとの乖離幅を見て「1-2%もズれるなんて何て質の低いファンドだ。今回はたまたま上方乖離で儲かったからいいけど、来年はマイナスに乖離したらどうしよう…」と思われてしまっては困ります。

(2) 配当込み指数をベンチマークに掲げるファンドを低評価
インデックスeシリーズのように配当込をベンチマークとしているファンドは、パフォーマンスがベンチマークに劣ります。
そうすると、他の配当抜き指数のインデックスファンドの運用報告書を見ていた場合、「あれ、他のインデックスファンドは指数に勝っているのに、インデックスeシリーズって指数に劣後しているんだ」と勘違いされるかもしれません。


おまけ
※通りすがりの運用者さん、eMAXISブロガーミーティングなどでも言われていたように、運用現場では配当込指数をベンチマークにしています。ただ顧客には分かりやすさなどから配当抜き指数をベンチマークと書いていることが多数ということです。


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