先のエントリーで激安/価格競争批判派の勘違いについて触れました。
今回は少し違うビジネスモデルの観点で起こっている勘違いに触れてみます。
「価格競争は消耗戦で先がない。価格競争を避けて付加価値で商売をしなくてはいけない」
日本の近頃の低迷を受けてこのような意見もよく聞きます。一見正しくも聞こえる意見です。しかし、これが少し間違っているケースがあります。
ユニクロやニトリや牛丼チェーンは価格破壊の代表かのように言われることがあります。
そして「安かろう悪かろうではなく、付加価値のあるものを…」という意見に繋がりやすい。
先の相場氏もツアーバスの価格競争の激化で質が落ちたという主張をしていました。
しかし、そうなのでしょうか?
ユニクロはヒートテックという新しい付加価値を持った製品を投入して大ヒットしました。シルキードライという肌触りが良い新しい素材を使った製品も送り出しました。この前の冬に我が家で活躍したダウンは昔のものと比べて非常に軽くなっています。
ユニクロは質を犠牲にして価格を引き下げているのではなく、付加価値を付けています。その上で価格競争もしています。
価格と品質の問題を考える時には、時間軸が重要です。

オレンジで囲んだ部分は同じ時間軸での価格差の比較です。
この場合、赤の商品だけが飛び抜けて価格が安くなっています。
これは何か裏があると疑っていいかもしれません。競争をしている他社が遥かに高い値段をつけている時に、1社だけ値段を引き下げられるというのは考えにくく、裏があることを疑ってもいい。
一方、緑で囲んだ部分は左と右で時間が違います。各社が競争をした結果、左から右へと値段が下がった状態です。【時間軸が違うケース】です。
この場合「(昔と比べて)価格が安くなった→安さには何か裏がある」というのは少し的外れな可能性が高い。
各社が競争をしていけば技術や仕組みが進化して、同等かそれ以上のモノをより安価に提供できるようになります。テレビやパソコンなどが典型です。これらは性能が上がって価格が下がりました。
流通業でも在庫管理システムは日々進歩しています。原材料が安くなったかもしれません。
時間が経過して値段が下がった場合は、一概に問題有りとは言えません。
先の高速バス事故のケースでは、「規制緩和前と比較して価格が安くなったから安全性が軽視されている」といった論調がありましたが、これも【時間軸が違うケース】です。
実際にバスの事故の件数や度合で昔と今を比較すると決して増えておらず、単純に安全性をそぎ落として価格を下げたとは言えません。
事故の確率から判断すると「安全性を変えずに価格を落としてきた」「今の高速バスが危険なら昔の高速バスも危険だった」が適切かもしれません。
今回は少し違うビジネスモデルの観点で起こっている勘違いに触れてみます。
「価格競争は消耗戦で先がない。価格競争を避けて付加価値で商売をしなくてはいけない」
日本の近頃の低迷を受けてこのような意見もよく聞きます。一見正しくも聞こえる意見です。しかし、これが少し間違っているケースがあります。
ユニクロやニトリや牛丼チェーンは価格破壊の代表かのように言われることがあります。
そして「安かろう悪かろうではなく、付加価値のあるものを…」という意見に繋がりやすい。
先の相場氏もツアーバスの価格競争の激化で質が落ちたという主張をしていました。
しかし、そうなのでしょうか?
ユニクロはヒートテックという新しい付加価値を持った製品を投入して大ヒットしました。シルキードライという肌触りが良い新しい素材を使った製品も送り出しました。この前の冬に我が家で活躍したダウンは昔のものと比べて非常に軽くなっています。
ユニクロは質を犠牲にして価格を引き下げているのではなく、付加価値を付けています。その上で価格競争もしています。
価格と品質の問題を考える時には、時間軸が重要です。

オレンジで囲んだ部分は同じ時間軸での価格差の比較です。
この場合、赤の商品だけが飛び抜けて価格が安くなっています。
これは何か裏があると疑っていいかもしれません。競争をしている他社が遥かに高い値段をつけている時に、1社だけ値段を引き下げられるというのは考えにくく、裏があることを疑ってもいい。
一方、緑で囲んだ部分は左と右で時間が違います。各社が競争をした結果、左から右へと値段が下がった状態です。【時間軸が違うケース】です。
この場合「(昔と比べて)価格が安くなった→安さには何か裏がある」というのは少し的外れな可能性が高い。
各社が競争をしていけば技術や仕組みが進化して、同等かそれ以上のモノをより安価に提供できるようになります。テレビやパソコンなどが典型です。これらは性能が上がって価格が下がりました。
流通業でも在庫管理システムは日々進歩しています。原材料が安くなったかもしれません。
時間が経過して値段が下がった場合は、一概に問題有りとは言えません。
先の高速バス事故のケースでは、「規制緩和前と比較して価格が安くなったから安全性が軽視されている」といった論調がありましたが、これも【時間軸が違うケース】です。
実際にバスの事故の件数や度合で昔と今を比較すると決して増えておらず、単純に安全性をそぎ落として価格を下げたとは言えません。
事故の確率から判断すると「安全性を変えずに価格を落としてきた」「今の高速バスが危険なら昔の高速バスも危険だった」が適切かもしれません。
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