私が就職関連のテーマでよくお邪魔させていただいているのが、就活生に甘える社会人というlingumuさんのブログです。
その中の【司法試験に通った人には職が無く、webテストを友達にやってもらう人には職がある、不思議な国「日本」】を参考にしたのが、今回のエントリー。

(1)司法試験を通った人が如何なる職にもつけずに、webテストを友達にやってもらう人には職がある ⇒問題有り
(2)司法試験を通った人が弁護士職につけずに、webテストを友達にやってもらう人には職がある ⇒問題無し


これが私のスタンスです。
1のケースでは、司法試験通過者でもロクでもない人間はいると思いますので、必ずしも成立というわけではありません。しかし、原則としてwebテストを友達にやってもらう人には職がある社会で、司法試験通過者に如何なる職(営業から小売業スタッフから事務職からエンジニアから経理から・・・)もないというのは問題でしょう。


2がここでの本題です。

「弁護士いう職に就くには、(事実上)法科大学院に行き難関試験に合格しないといけないという高いハードルがあり、そのハードルを越えたにもかかわらず、弁護士としてのキャリアを積む法律事務所に入れないのはおかしい」というような意見がありますが。これに反対です。

弁護士、公認会計士などは非常に高いスキルが求められる専門職です。
言ってしまえば、音楽家なども同じです。高い個人レッスンを受けて音大に行って数々のコンクールに出て・・・と膨大なお金をかけて音楽家の道を目指します。
そして、常人とはケタ違いの音楽のスキルを身につけますが、有名な音大を出ても音楽の道で食べていけるのはごく一握りです。多くの者はその道で食べていく道に着くことすらできません。
さて、この音楽界の就職難は問題でしょうか?
私は問題とは思いません。
これは職業の需給の問題です。上手い演奏家は確かに少ないのでしょうが、それ以上に音楽のプロという需要そのものが小さい。需要が小さいところに行けば、就職が厳しくなるのは当然の話です。
弁護士においても同じです。需要が極めて小さく人気の分野においては、並大抵以上の努力をしてもその世界に到達できないことがあっても仕方ありません。小中高とサッカー漬けで全国大会でいいところまで行った人ですら、サッカー選手で食べていく道はまずありません。

普通の企業勤めであれば、日本だけでも毎年何十万人と就職できます。数十万人と数十~数百人程度の世界を同列に語ることはできません。
弁護士資格に合格しても弁護士になれないことは何ら不思議ではなく、問題ではないと思います。

弁護士資格に合格したほどの人が「無知な新卒よりも"年を食っている"から」などという理由だけで普通の企業にも就職できない場合は問題です。


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