2008年以降の世界経済の停滞によって「経済発展を第一に考えることは良くない」かのような風潮が出てきています。
「経済利益を何より最優先にしたアメリカの強欲資本主義はダメだ。北欧諸国などを見習うべきだ」のような意見もあります。
まるでアメリカは他のすべてを犠牲にしても高い経済成長率を得るために邁進し、北欧諸国は経済成長を多少犠牲にしても穏やかな幸せを求めかのような言いっぷりです。
しかし、「アメリカは他を犠牲にして経済成長を手に入れている」「北欧は経済成長を追求していない」が真だとして経済成長率を見ると、違った姿が見えてきます。
以下はアメリカ、スウェーデン、ノルウェー3カ国の実質GDP成長率推移のグラフです。(1990-2010)
グラフの通り、この3国の経済成長には明確な差はありません。(フィンランドを加えても同じ傾向)
実はアメリカの経済成長率は北欧諸国並です。または「北欧諸国がギスギスしなくても経済成長している」と言えるかもしれません。
前提が真なら、アメリカはアクセルを全開にしないとスピードが出ないボロ車であり、北欧はアクセルを軽く踏んでもアメリカ並みのスピードが出る車です。
アメリカがダメだとするならば、それは強欲主義の問題ではなく、なりふり構わない強欲主義に走らないと経済成長できないほどに潜在力がなくなっていることが問題なのでしょう。
「経済利益を何より最優先にしたアメリカの強欲資本主義はダメだ。北欧諸国などを見習うべきだ」のような意見もあります。
まるでアメリカは他のすべてを犠牲にしても高い経済成長率を得るために邁進し、北欧諸国は経済成長を多少犠牲にしても穏やかな幸せを求めかのような言いっぷりです。
しかし、「アメリカは他を犠牲にして経済成長を手に入れている」「北欧は経済成長を追求していない」が真だとして経済成長率を見ると、違った姿が見えてきます。
以下はアメリカ、スウェーデン、ノルウェー3カ国の実質GDP成長率推移のグラフです。(1990-2010)
グラフの通り、この3国の経済成長には明確な差はありません。(フィンランドを加えても同じ傾向)
実はアメリカの経済成長率は北欧諸国並です。または「北欧諸国がギスギスしなくても経済成長している」と言えるかもしれません。
前提が真なら、アメリカはアクセルを全開にしないとスピードが出ないボロ車であり、北欧はアクセルを軽く踏んでもアメリカ並みのスピードが出る車です。
アメリカがダメだとするならば、それは強欲主義の問題ではなく、なりふり構わない強欲主義に走らないと経済成長できないほどに潜在力がなくなっていることが問題なのでしょう。
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これは労働生産性の低い業種から高い業種への転換を図る事なのだそうです、その為の職業訓練もバッチリで、職業訓練された人を何時でも雇うことができるそうです。
個人的にはスウェーデンのやり方をそのまま日本に持ち込むのは難しそうに思えます。
ですが、スウェーデンのやり方には興味があり、注目しています。