「出口戦略」

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーで問題提起されたことをきっかけに投資ブログの間でプチブームのテーマになっています。

「アメリカの不動産投資の出口戦略」のようにある程度の時期が来るとやめてしまうような投資には「出口戦略」という言葉が馴染みます。
しかし、私はインデックス投資に「出口戦略」という言葉があまり馴染むように思いません。

何故なら、世間一般で言われているインデックス投資とは、「給与などからのインカムからインデックスファンド/ETFへ資金を積み上げてバイ&ホールドで長期的に運用する」投資方法です。

ようするに撤退の戦略など初めからスコープ外です。

人生の最後までインデックス投資を続けて、私が死亡すればその財産を相続するのが私のプランです。つまり、私が生きている間にインデックス投資からExitするつもりはありません。
人生の最後まで続くインデックス投資の中では、給与などのインカムがあるうちは資産を積み上げ、インカムが減少すれば資産の積立額が減り、インカムがそれ以上に減れば資産を取り崩していく、というのものです。


投資の出口戦略は、投資を自分や家族などの人生の中にどう当てはめるかによるでしょう。インデックス投資に限らず個別株でも債券でもFXでも不動産でも同じです。

不動産投資でも決まった出口戦略なんてものはありません。
短期のキャピタル狙いもあれば、賃貸のインカムを基本にしてある程度価格が上がれば売ってキャピタルを得る人もいるでしょうし、死ぬまでひたすら賃貸収入を目指すかもしれません。歴史ある資産家などはひたすら相続したままで出口戦略など無かったとも言えます。
目標額に達した投資をやめるかもしれませんし、どんどん保有するビルを増やすかもしれません。

「インデックス投資の出口戦略」「不動産投資の出口戦略」と投資対象ごとに出口戦略があるのではなく、出口戦略はその人の投資の位置づけで決まるはずです。


【"インデックス投資"で"老後90歳まで生きる時に年金で足りない分の生活費を確保"したい】

出口戦略にとって重要なのは後者です。前者の投資方法は"チョクハン投信投資"でもいいはずです。


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