「分配金は現金化でリスク低減効果がある?」では、分配金による現金化がリスク低減にはつながらないと書きました。
今回は、「分配金は利益確定効果がある」を取り上げます。
結論を先に言うと、命題を棄却します。
利益確定効果肯定派の意見としてあるのは、「利益を確定しておいて、安くなったときに買い戻せば有利に投資できる」というものです。
しかし、ここには非常に大きな問題があります。
(1) 利益確定は難しくない
「利益確定は難しい」という意見も聞きます。これはおかしいでしょう。
安値で投資することができる優秀な人で利益確定が難しいはないでしょう。安値で投資することが可能な人という前提を置きつつ、利益確定が難しいという発想は不思議です。
投資信託における個人投資家の行動は「利益を確定しすぎ」です。利益を確定が難しいのではなく、「利益を確定せずに利を伸ばすことが難しい」のです。(このブログでも紹介しましたが、投資家が利益が出ているファンドを売りすぎていて、そのまま保有するよりもパフォーマンスが低下しているという研究が多数報告されています)
(2) 頻繁な利益確定はパフォーマンスを向上させない
上の(1)の後段でも少し触れましたが、頻繁な利益確定はパフォーマンス低下の原因になります。しかし、個人投資家は利益を確定しすぎていて、投信リターンよりも投資家リターンが低くなるという結果を招いています。
リバランス効果を検証するデータでも毎月/四半期のように短期間で利益を出ているファンドを売却して安くなっているファンドを買っていくとコストを考慮しなくても、利益を伸ばしたリバランスよりパフォーマンスは良くないというデータがあります。
(3) 安値圏での投資が可能なのか?
「安値圏での投資が有利」という主張を肯定するには、安値圏での投資が可能である=相場の安値圏を判断できるという前提が必要になります。プロのファンドマネージャですら困難である相場判断ができるという前提です。
そんな相場の判断がきっちりできるような優秀な人を前提において、「分配金をためて安く買えば有利」というのはおかしいでしょう。相場の高い安いを判断できる人であれば、無分配型でも素晴らしいパフォーマンスを残します。
また、安値の購入資金を確保できるという点だけ見ても先のエントリーで書いたようにアセット・アロケーションで十分です。
無分配型のリバランスでOK
「利益確定効果&安値購入」は無分配型のリバランスで代替が効くもの(むしろ効率的)です。
ポートフォリオのリバランス時には高くなっているファンドの配分を減らすので、利益確定効果があります。そして、安くなっているファンドを購入するので、安値での購入効果があります(さらに下落する可能性はあります)。
当然、同一ファンドだけを見ても、好調時で高ければ売却、不調で安ければ購入になります。
「分配型の分配金ストック&タイミング投資」も、「無分配型リバランス」も完全な方法ではありません。しかし、個人投資家の投資データや、わざわざ毎月損しているファンドまで現金化しないことなどを含めて「無分配型リバランス」の方がシンプルかつ効果的でしょう。
・アセットアロケーションでリスクコントロールはできます。
・リバランスで利益確定効果は得られ、安くなったものを買う効果もあります
確かに毎月分配型で利益確定&安くなった時に購入を狙った投資は可能です。
しかし、「リンゴをノコギリで切ることができる/できた」と言っても、だから「ノコギリはリンゴを切るのに適している」とは言わないでしょう。明らかにリンゴを切るなら包丁の方が適しています。
今回は、「分配金は利益確定効果がある」を取り上げます。
結論を先に言うと、命題を棄却します。
利益確定効果肯定派の意見としてあるのは、「利益を確定しておいて、安くなったときに買い戻せば有利に投資できる」というものです。
しかし、ここには非常に大きな問題があります。
(1) 利益確定は難しくない
「利益確定は難しい」という意見も聞きます。これはおかしいでしょう。
安値で投資することができる優秀な人で利益確定が難しいはないでしょう。安値で投資することが可能な人という前提を置きつつ、利益確定が難しいという発想は不思議です。
投資信託における個人投資家の行動は「利益を確定しすぎ」です。利益を確定が難しいのではなく、「利益を確定せずに利を伸ばすことが難しい」のです。(このブログでも紹介しましたが、投資家が利益が出ているファンドを売りすぎていて、そのまま保有するよりもパフォーマンスが低下しているという研究が多数報告されています)
(2) 頻繁な利益確定はパフォーマンスを向上させない
上の(1)の後段でも少し触れましたが、頻繁な利益確定はパフォーマンス低下の原因になります。しかし、個人投資家は利益を確定しすぎていて、投信リターンよりも投資家リターンが低くなるという結果を招いています。
リバランス効果を検証するデータでも毎月/四半期のように短期間で利益を出ているファンドを売却して安くなっているファンドを買っていくとコストを考慮しなくても、利益を伸ばしたリバランスよりパフォーマンスは良くないというデータがあります。
(3) 安値圏での投資が可能なのか?
「安値圏での投資が有利」という主張を肯定するには、安値圏での投資が可能である=相場の安値圏を判断できるという前提が必要になります。プロのファンドマネージャですら困難である相場判断ができるという前提です。
そんな相場の判断がきっちりできるような優秀な人を前提において、「分配金をためて安く買えば有利」というのはおかしいでしょう。相場の高い安いを判断できる人であれば、無分配型でも素晴らしいパフォーマンスを残します。
また、安値の購入資金を確保できるという点だけ見ても先のエントリーで書いたようにアセット・アロケーションで十分です。
無分配型のリバランスでOK
「利益確定効果&安値購入」は無分配型のリバランスで代替が効くもの(むしろ効率的)です。
ポートフォリオのリバランス時には高くなっているファンドの配分を減らすので、利益確定効果があります。そして、安くなっているファンドを購入するので、安値での購入効果があります(さらに下落する可能性はあります)。
当然、同一ファンドだけを見ても、好調時で高ければ売却、不調で安ければ購入になります。
「分配型の分配金ストック&タイミング投資」も、「無分配型リバランス」も完全な方法ではありません。しかし、個人投資家の投資データや、わざわざ毎月損しているファンドまで現金化しないことなどを含めて「無分配型リバランス」の方がシンプルかつ効果的でしょう。
・アセットアロケーションでリスクコントロールはできます。
・リバランスで利益確定効果は得られ、安くなったものを買う効果もあります
確かに毎月分配型で利益確定&安くなった時に購入を狙った投資は可能です。
しかし、「リンゴをノコギリで切ることができる/できた」と言っても、だから「ノコギリはリンゴを切るのに適している」とは言わないでしょう。明らかにリンゴを切るなら包丁の方が適しています。
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毎月分配金論争を見るたびに僕も毎回この事を思っていました。(見てるだけでスンマセン、苦笑)