横浜ベイスターズの売却先でDeNAが有力候補のようです。
しかし、球界のオーナーや周辺部からはいろいろ文句が聞こえてきます。

●よくわからない企業は相応しくない。一流企業でないと・・・
●地元で活動する企業でないと・・・

そんなことは問題でしょうか?
横浜出身でなくても歴史ある一流企業じゃなくてもいいではないかと。

私が好きなNBAのダラス・マーべリックスのオーナーであるマーク・キューバン(Mark Cuban)氏は立派なオーナーだと思います。
彼は実業家ですが、彼が所有してきた企業は全くもってナベツネが言うような一流企業でもありません。
しかし、彼はマブスの大ファンであり、当時は弱小チームであったマブスを買収してオーナーになりました。そして、ホームコートのロッカールームまで豪華にするなど、惜しみなく自身の財産をつぎ込んでチームを改善しました。マブスの試合も熱心に観戦しており、時にはレフェリーに抗議して退場になるくらいです。

一流企業ではないオーナーのキューバン氏ですが、こういう人こそオーナーになってほしい人です。
日本の一流企業などがスポーツクラブをもったとしても、キューバン氏のような想いがあるかといえばかなり怪しい。

さらに地元愛も無いといえば、イングランドプレミアリーグのチェルシーのアブラモビッチ氏がいます。彼はロシア人であり、イングランド人ですらありません。しかし、チームに惜しみなく私財を投じています。

一流企業が立派なオーナーになるでしょうか?ホンダやトヨタであれば、関連するF1のようなレースへの想いは強いでしょう。
しかし、そうではないスポーツ球団への愛があるのでしょうか?
日本の超大手企業が熱心にスポーツチームの運営をすることは考えにくい。むしろ大企業としての経営の論理が働きそうです。
超大手の大企業より、熱い想いを持った新興企業や富豪の方がスポーツクラブを所有するのにふさわしいと思います。
もちろん、一流企業でも惜しみなく金や熱意をつぎ込めるならいいオーナーでしょう。


【関連コンテンツ】