効率的市場仮説の前提条件として「投資家は全ての知りえた情報を合理的に判断し、それが株価に反映される」というような話も聞きます。

しかし、投資家の合理性は必ずしも市場の効率性の必要条件ではないでしょう。

「みんなの意見」は案外正しい』という集合知の本もありました。



ビンの中にはいったボールの数を当てるゲームをして、多くの人がバラバラに答えた平均と専門家1人が必死に考えるのでは、前者の方が正解に近いという話もあります。

個々の投資家は一部の情報しか持っておらず、合理的な判断ができないとします。
しかし、それぞれが何らかの情報を持って株式を売買していくと、それぞれの情報が集約されて市場は効率的なところに落ち着くことも考えられます。
あくまで市場に情報が行き渡ることが効率性の源泉であり、個々の投資家が全ての情報を知っていて合理的であることが必要条件はないでしょう。(独立性が成立するという前提条件はあります)


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