少し前に読んだ本です。

世紀の空売りは評判も高い本ですが、その評判通り面白い本です。サブプライム関連商品の破綻に賭けた人たちを追った話で楽しく一気に読ませていただきました。

そんな世紀の空売りで、気になったのはマイケル・バーリのファンドの顧客です。

マイケル・バーリはこの本の主人公の1人です。
バーリについて簡単に説明すると、バーリは隻眼の医師です。相場予想があまりにも当たるものでファンドを立ち上げました。バーリのファンド立ち上げを待ちわびていた人から資金が殺到し、S&P500などと比べて驚異的なパフォーマンスを残しました。

しかし、その先こそが興味深いところです。
バーリが投資銀行などに先んじてサブプライム証券の破綻を確信し、破綻に賭けるポジションを取ります。
ところが、先んじすぎていたせいか、すぐにはサブプライム証券の破綻は起こりません。
それまでの驚異的なパフォーマンスと違ってファンドのパフォーマンスは過去のモノから大きく劣ったものになります。
その結果、バーリを信じて資金を託した投資家たちから罵詈雑言とも言えるような声がバーリに浴びせられたとのことです。バーリのファンド運用はバーリの裁量に任せるという話だったにもかかわらず。
そして、サブプライム証券が破綻してバーリのファンドが大儲けしたにもかかわらず、罵詈雑言を浴びせた投資家から謝罪の言葉もなく、バーリは失意のうちにファンドを閉じた・・・

ここに、投資家のわがままさを感じてしまいます。投資家がどうあるべきかも考えさせられる話です。

読み物としてもおもしろいですし、考えさせられもする非常に良い本でした。


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