ネット証券4社の「資産倍増プロジェクト」関連トピックです。
「資産倍増プロジェクト」の一環で発表された4社のインターネット証券専用ファンドの期待外れによって、投信ブロガーからプロジェクトそのものへのダメ出しすら受けている「資産倍増プロジェクト」。
そのような反応を受けて、6月28日にはカブドットコム証券の臼田琢美執行役が、『ネット証券4社共同での投信プロジェクトについて、個人的な想いや考えを書きます』というレポートを寄せております。
これが良くありません。
3ページにわたって書かれていますが、読み進むほどおかしなことになっています。
後半には、wまで登場しています。
自分達がビジネスでやっていると言うのに、顧客に対して「不満なら中に入って一緒にやれ。建設的な意見をよこせ」、「外部で文句をぶーぶー言うな。文句を言うくらいなら改善案を出してみろ」と要求をしている始末です。顧客のクレームに対して「だったらお前がやってみろ」はダメ経営の典型例です。
顧客の声が欲しいなら、顧客の声を吸い上げる仕組みを作ることが経営する者の役割です。
そんなに売れるファンドが欲しければ、【野村グローバル・ハイ・イールド債券投信(バスケット通貨選択型)】あたりを引っ張ってくればいいのです。野村に土下座してバーターでバックマージンのようなものを渡してでもネット証券で売らせてもらうようにアピールすればよい。そうすれば売れるファンドは手に入ります。
ネット証券で資産が集まらないと嘆いていますが、本当に努力が足りているのでしょうか?
10年以上前から続いている外国株ファンドでやっと100億円を突破しているものがあるなどと、あたかもインデックスファンドで100億円以上集めるのに長い時間がかかるかのように言っていますが、これは嘘です。
ネット販売のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが370億円を集めています。
設定時期こそ多少違いますが、各証券会社でも似たようなコンセプトのバランスファンドがあります。それらのファンドはいくら集めているでしょうか?
・マネックス資産設計ファンドは78億円程度
・SBI資産設計オープンは30億円程度
・世界経済インデックスファンドは15億円程度
セゾン投信はまだ黒字化していませんが、それでも類似のネット証券のファンドより圧倒的に多くの資金を集めています。セゾン投信は投資信託には興味が無い人にはまず無縁の弱小証券会社です。そんな証券会社が1ファンドで数年のうちに370億円を集めているのです。
何が10年以上で100億円超でしょうか?
世界経済インデックスファンドは「資産倍増計画」参加ネット証券のうち、マネックス証券以外の3社で販売しています。それで15億円です。類似ファンドを3社で販売しているにもかかわらず15億円しか獲得できないネット証券は本当に努力が足りているのか考えるべきではないでしょうか。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは「セゾン投信が直販で限られたファンドしか扱っていないから1つのファンドに資金が集まる」というわけでもありません。セゾン投信以外の新興直販ファンドは資金集めに苦労しています。
対面証券は特定ファンドを買わせるために営業員を雇って営業しています。セゾン投信でも自らのファンドを売り込む活動に余念がありません。さまざまなマネー誌でもセゾン投信トップの中野氏が前面に出てセゾン投信、セゾン・バンガード・GBFの宣伝をしています。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「ネット証券の類似コンセプトファンド」と「セゾン投信以外の新興直販ファンド」を見ていれば、ネット証券で資産を集める1つの要素は分かると思います。
単にファンドをあれもこれも集めただけで「客が集まらない」と言うのは無策すぎます。
投信取り扱い本数○本のように投資信託のラインナップだけを増やして、その都度で全く異なる、国際分散投資を勧めたり、分配金ファンドを推したり、REITを推したり、中国を推したり・・・では中途半端です。
ネット証券が考えなくてはならないのはブランディングでしょう。
iPhoneが売れるのはiPhoneというキラーコンテンツの威力です。国内の生命保険はセールスレディーの営業力です。
ネット証券は何がウリでしょうか?投資信託の本数が多ければ顧客は集まるのでしょうか?
住信SBIネット銀行の銀行預金にお金が集まるのは、商品が優れているからです。普通預金、定期預金、ハイブリッド預金程度の品揃えですが、これらの商品に資金が集まります。住信SBIネット銀行には仕組み預金もありますが、資金流入の本流ではありません。
普通預金や定期預金の金利を下げて良い商品をなくし、その分キャンペーンなどで仕組み預金を売る戦略を取った楽天銀行はあっという間に抜き去られました。(最近の楽天銀行はまた方向性を変えつつもあります)
確かに「何でもいいから多品目を扱う」のも1つの戦略です。日経ビジネスが何度も特集した阿久根市のA-Z(大型スーパー)などは別業態ですが、この方法の成功例です。
しかし、全てのネット証券が同じ道を目指す必要はありません。1点集中のiPhoneのような戦術があってもいいはずです。そこまで行かなくてもAndroidだけに特化した戦術でもいいでしょう。
思い切って投資信託から撤退するのも1つの手です。
[もう少し続きます。次はネット生保(ライフネット生命)に学ぶ編]
「資産倍増プロジェクト」の一環で発表された4社のインターネット証券専用ファンドの期待外れによって、投信ブロガーからプロジェクトそのものへのダメ出しすら受けている「資産倍増プロジェクト」。
そのような反応を受けて、6月28日にはカブドットコム証券の臼田琢美執行役が、『ネット証券4社共同での投信プロジェクトについて、個人的な想いや考えを書きます』というレポートを寄せております。
これが良くありません。
3ページにわたって書かれていますが、読み進むほどおかしなことになっています。
早い話がシェアを高めるにはどうすればいいか? これはもう対面の投資家にネットに来ていただくこと抜きには語れません。ここをやらずして何が実現できるでしょうか。すでにネットでご利用いただいている方々からすれば、俺達は蚊帳の外かと思うかもしれませんが、そんなワケはありません。その俺達のためになることをやるために、他の人達にも来ていただかなければいけないのです。
例えば、今ある低コストインデックスファンドシリーズよりもさらに低コストなファンドを、今ネット証券専用ファンドとして出したとして、対面の投資家が買ってくれるでしょうか? 残念ながら期待薄でしょう。そもそもネットでもそれより売れ筋が他にあるわけです。
そうなると「そんな低コスト出したからって売れないじゃん」となって、その手のファンドが作りにくくなってしまうかもしれません。そんなリスクを冒して、いいファンドを作ったとネットで褒められ、残高かんばしくない、という結果では将来が見えません。そんな安直なことはやってはいけないのです。
もちろん人それぞれ、意にそぐわないこともあるでしょう。なにも全部正しいとは思っていませんし、すべては結果次第です。そして、その結果が失敗でも良い場合もあります(ここは詳しく書けないのでこの上の段落と合わせて想像してお楽しみくださいw)。
我々は現実の中でビジネスとしてやっています。様々な調整をし配慮をし、色んな結果を想定して判断しています。物足りないと思われることもあるでしょうが、それなら中に入って一緒にやりましょう! もしくは建設的なご意見をください。ご質問やご意見は遠慮無く言ってください。できる限り答えます。
逆に皆さんに聞きたいことがあります。対面の投資家にネットに来てもらうにはどうすればよいか? どんなファンドを出せばよいか? のアドバイスをください。
ネット投資家の皆さんのことは大体わかるのですが、対面の投資家のことはあまりわからない。対面で売れているものを安くして出せばよいのか? どうやってアプローチすれば効果的か? そういうヒントやアイデアが欲しいです。
そしてネット投資家の皆さんには対面投資家に「投信はネットで買った方がいいよ」と口コミパワーを爆発させてくださることを期待しています! ネット証券4社は組みました、ネット投資家の皆さんとも組んで共同戦線を張りましょう! 我々は皆さんの味方です。皆さんの力無しでは何も成し得ないでしょう。ネット証券4社を上手く使ってより良い状況を実現させてください。
後半には、wまで登場しています。
自分達がビジネスでやっていると言うのに、顧客に対して「不満なら中に入って一緒にやれ。建設的な意見をよこせ」、「外部で文句をぶーぶー言うな。文句を言うくらいなら改善案を出してみろ」と要求をしている始末です。顧客のクレームに対して「だったらお前がやってみろ」はダメ経営の典型例です。
顧客の声が欲しいなら、顧客の声を吸い上げる仕組みを作ることが経営する者の役割です。
そんなに売れるファンドが欲しければ、【野村グローバル・ハイ・イールド債券投信(バスケット通貨選択型)】あたりを引っ張ってくればいいのです。野村に土下座してバーターでバックマージンのようなものを渡してでもネット証券で売らせてもらうようにアピールすればよい。そうすれば売れるファンドは手に入ります。
ネット証券で資産が集まらないと嘆いていますが、本当に努力が足りているのでしょうか?
10年以上前から続いている外国株ファンドでやっと100億円を突破しているものがあるなどと、あたかもインデックスファンドで100億円以上集めるのに長い時間がかかるかのように言っていますが、これは嘘です。
ネット販売のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが370億円を集めています。
設定時期こそ多少違いますが、各証券会社でも似たようなコンセプトのバランスファンドがあります。それらのファンドはいくら集めているでしょうか?
・マネックス資産設計ファンドは78億円程度
・SBI資産設計オープンは30億円程度
・世界経済インデックスファンドは15億円程度
セゾン投信はまだ黒字化していませんが、それでも類似のネット証券のファンドより圧倒的に多くの資金を集めています。セゾン投信は投資信託には興味が無い人にはまず無縁の弱小証券会社です。そんな証券会社が1ファンドで数年のうちに370億円を集めているのです。
何が10年以上で100億円超でしょうか?
世界経済インデックスファンドは「資産倍増計画」参加ネット証券のうち、マネックス証券以外の3社で販売しています。それで15億円です。類似ファンドを3社で販売しているにもかかわらず15億円しか獲得できないネット証券は本当に努力が足りているのか考えるべきではないでしょうか。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは「セゾン投信が直販で限られたファンドしか扱っていないから1つのファンドに資金が集まる」というわけでもありません。セゾン投信以外の新興直販ファンドは資金集めに苦労しています。
対面証券は特定ファンドを買わせるために営業員を雇って営業しています。セゾン投信でも自らのファンドを売り込む活動に余念がありません。さまざまなマネー誌でもセゾン投信トップの中野氏が前面に出てセゾン投信、セゾン・バンガード・GBFの宣伝をしています。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「ネット証券の類似コンセプトファンド」と「セゾン投信以外の新興直販ファンド」を見ていれば、ネット証券で資産を集める1つの要素は分かると思います。
単にファンドをあれもこれも集めただけで「客が集まらない」と言うのは無策すぎます。
投信取り扱い本数○本のように投資信託のラインナップだけを増やして、その都度で全く異なる、国際分散投資を勧めたり、分配金ファンドを推したり、REITを推したり、中国を推したり・・・では中途半端です。
ネット証券が考えなくてはならないのはブランディングでしょう。
iPhoneが売れるのはiPhoneというキラーコンテンツの威力です。国内の生命保険はセールスレディーの営業力です。
ネット証券は何がウリでしょうか?投資信託の本数が多ければ顧客は集まるのでしょうか?
住信SBIネット銀行の銀行預金にお金が集まるのは、商品が優れているからです。普通預金、定期預金、ハイブリッド預金程度の品揃えですが、これらの商品に資金が集まります。住信SBIネット銀行には仕組み預金もありますが、資金流入の本流ではありません。
普通預金や定期預金の金利を下げて良い商品をなくし、その分キャンペーンなどで仕組み預金を売る戦略を取った楽天銀行はあっという間に抜き去られました。(最近の楽天銀行はまた方向性を変えつつもあります)
確かに「何でもいいから多品目を扱う」のも1つの戦略です。日経ビジネスが何度も特集した阿久根市のA-Z(大型スーパー)などは別業態ですが、この方法の成功例です。
しかし、全てのネット証券が同じ道を目指す必要はありません。1点集中のiPhoneのような戦術があってもいいはずです。そこまで行かなくてもAndroidだけに特化した戦術でもいいでしょう。
思い切って投資信託から撤退するのも1つの手です。
[もう少し続きます。次はネット生保(ライフネット生命)に学ぶ編]
【関連コンテンツ】

まったくもって努力は足りていないと思います。
それを反省したからこそのプロジェクトです。
まだまだ至らぬ点がいくつもあると思いますが、がんばります!