掲載時にはエントリーにしていませんでしたが、2月13日〜19日の日経ヴェリタスの
  『草食投資家 ただいま増殖中』 > 「個人投資家の運用方針は」
の中で、コツコツ投資家の一例として少しだけ私が掲載されています。

ここでは以下のような投資情報が掲載されました。
 ●会社員(32)
 ●毎月の投資額は約20万円で日本株1/3、先進国株1/3、新興国株1/3
 ●インド株に関心。比率が下がると10〜20万円程度、インド株ETFを購入


日経ヴェリタスでは記事のスペースに合わせて形で掲載されているので、投資の心構えとしては「自分で耐えられると思う損失の範囲内で投資するのが重要」とまとめられていますが、少し膨らませる形で私が考えるコツコツ投資のポイントを記載してみます。番号は一応重要と思っている順番です。

(1)何よりも、儲けることより覚悟できる損失を考えよう
長期投資をしていれば、大きな損失をこうむる時もあります。最近では2008年〜2009年にかけて相場は大きく下がりました。長期間相場にいればこういう経験をします。このような時に投資を嫌になって辞めてしまわないように、どれだけの損失を覚悟できるか考える必要があります。
日経ヴェリタスの取材の中でも重ね重ね強調させていただきましたが、これが一番重要です。コストよりも投資額よりもアセットアロケーションよりも重要です。

(2)リスクは保守的に見積もる
ここは賛否が分かれるところでしょうが、私は重要なポイントだと考えています。コツコツ投資家ならばリスクは保守的に見積もった方がよい。簡単に言うと、大きく損する確率をやや高めに考えるべきということです。
初心者向けの投資入門書などを信じると危険な場合があります。初心者向け投資入門書には「投資リターンは正規分布で・・・」のような話がありますが、現実世界ではそれよりも裾野が広い形に分布しているようで、大儲けや大損の確率が正規分布より大きくなっています。また、相関関係を使う場合も2008年〜2009年の下落相場のように相関関係が強くなることがあります。
ですから、平均と標準偏差を使うにしても相関関係を使うにしても、その他の手法を使うにしても、最大損失の確率がやや高めに出るような保守的に見積もるべきだと考えています。多少期待リターンが下がるかもしれませんが、リスクを甘く見積もって覚悟できる最大損失を超えてしまう方が脅威です。

(3)リターンは最後まで考えない
誤解を恐れずにこういうことです。。まずは想定リターンはざっくりと「株は高め、債券は低め」程度に考えて、自分がいくらまで損してよいかのリスクに応じたポートフォリオを考えます。いくつかのポートフォリオ案がでるでしょうが、その選別の時になってから期待リターンを使えばいいという程度です。基本的にはある程度の資産で分散投資をすれば、それなりに効率的なポートフォリオになります。

(4)ポートフォリオは大雑把でOK
日経ヴェリタスの取材でも答えましたが、ポートフォリオの資産配分に厳密性は求めません。リバランスに関しては、多少狂っているなと思えば感覚で直しても良い程度。1年に1度も確認すれば十分でしょう。

また、最初にポートフォリオを考える時に厳密な計算をすることにはあまり意味は見出せません。何故ならインプットする数字の精度が低いから。効率的なポートフォリオを考える時に重要になるのはインプットするリターンとリスクの数字です。しかし、各機関投資家などでも期待リターンの数字は大きく異なっています。どの数字をインプットするかで効率的なポートフォリオなど大きく変わります。インプットする数字がいい加減なのに、その数字に基づいて厳密な計算をしてもあまり意味はないでしょう。


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