東証がETNのリリースを計画しているというニュースに関連して『ETFとETNの定義』『東証のETN上場案とパブコメ募集』といったETN関係のエントリーも書きました。その続き(?)です。

・ETN
・現物の裏づけがないETF


共に信用リスクを負います。しかし、微妙に信用リスクが違います。

ETNは発行体が資産の裏づけ無しに発行する証券です。ETNの場合はETNの発行体の信用リスクがあります。

一方、ある金融機関が発行するオプションや証券のようなものに投資するETFの信用リスクは異なります。ETFの場合は非上場の投資信託同様に資産は分別管理されています。ですから、運用会社が破綻しても大丈夫です。
このタイプの現物資産の裏付けがないETFが背負うリスクは、ETFが組み込んでいるオプションの取引先や投資している証券などの発行体の信用リスクです。彼らの経営が危なくなることで、ETFが投資している証券・オプションなどの価値が失われるリスクがあります。
つまり、ETFの場合はETFの投資先の信用リスクとなります。
(実際には90%以上の現物資産+オプションという組み合わせなどETFにはいろいろなパターンがあるので、これほど単純ではありません)

【簡単なまとめ】
ETNの信用リスク = 発行体の信用リスク
現物の裏づけがないETFの信用リスク = 投資先の信用リスク


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