Overconfidence Effect(自信過剰バイアス)と言われるように、人間の本質として一般的に自信過剰になる傾向があるようです。
投資の世界にこれを当てはめると、たまたま運良く利益を上げているのにそれが自分の実力だと勘違いしている人がいるということになります。
この自信過剰によって大きな損失をこうむるのは以下のようなパターンです。
これは悲惨です。特に闇雲に飛びついたのではなく、一見慎重かつ堅実にやっている分だけなお一層悲惨です。しかし、こういうケースは十分に考えられます。
ある程度の期間のバックテスト、フォワードテスト、実際の運用成績があったとしても、それがその手法の優秀さを示しているとは限りません。投資信託やヘッジファンドなどでも過去の数年間の実績が素晴らしくてもその後のパフォーマンスが振るわないことがよくあります。数年間という実績は、その成果が実力であるか運であるかを証明するには不十分ということです。
証券会社などの営業トークでも過去の実績をおしてくるケースがあるようですが、要注意です。
投資の世界にこれを当てはめると、たまたま運良く利益を上げているのにそれが自分の実力だと勘違いしている人がいるということになります。
この自信過剰によって大きな損失をこうむるのは以下のようなパターンです。
慎重な投資家です。あるトレード手法でトレードを行います。慎重ですからいくつかの投資手法を考え、バックテストもフォワードテストも行ってちゃんと結果を残した投資手法だけを用います。 50個の投資手法候補はバックテストで10個に絞られ、フォワードテストで3つに絞られました。そこで、3つの方法で実際に運用を開始しました。2年ほど運用しているとそのうちの1つが好調です。 数年間のバックテスト、半年のフォワードテスト、2年の運用実績から考えて、「この手法は有効な投資方法だ!!」と確信します。 そこで、分散していた資金を集めてその1つの素晴らしい投資手法で資産運用を開始します。 ⇒突然、その投資手法が通用しなくなり、損失を出します。 投資手法に自身を持って全財産をかき集めてしまったので、資産の大部分を失いました。 |
これは悲惨です。特に闇雲に飛びついたのではなく、一見慎重かつ堅実にやっている分だけなお一層悲惨です。しかし、こういうケースは十分に考えられます。
ある程度の期間のバックテスト、フォワードテスト、実際の運用成績があったとしても、それがその手法の優秀さを示しているとは限りません。投資信託やヘッジファンドなどでも過去の数年間の実績が素晴らしくてもその後のパフォーマンスが振るわないことがよくあります。数年間という実績は、その成果が実力であるか運であるかを証明するには不十分ということです。
証券会社などの営業トークでも過去の実績をおしてくるケースがあるようですが、要注意です。
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出来るだけ沢山の投信・戦略を作り、実績の良かった投信・戦略をピックアップして宣伝するようにすれば、そして実績の悪い投信は辞めてしまえば、それを元に営業が可能ですよね。「弊社で現在取り扱っている投信は戦略が素晴らしく、過去の実績を見るとこんなに平均を上回っています!」...と言う感じで。
過去を振り返って、過去のデータから良い実績を出せた戦略を考えるのは簡単かもしれませんが、無理矢理実績が出るように戦略を合わせたのであれば、将来の実績は不透明とほぼ同じような気もします。
自分の戦略が偶然成功したのか、実力なのか? これが証明される頃にはもう先が短いのでは...なんてことを思う今日この頃です。