今日の投資信託ニュースはこれ。日本のガリバー野村が低コストインデックスファンドシリーズを一気に投入してくるようです。

私の愛読ブログの『梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー』でも「野村アセット、インデックスファンド本格展開」と早速この件にふれています。

野村インデックスファンド・TOPIX
  信託報酬:0.4%(税抜き)
野村インデックスファンド・日経225
  信託報酬:0.4%(税抜き)
野村インデックスファンド・国内債券
  信託報酬:0.4%(税抜き)
野村インデックスファンド・外国株式
  信託報酬:0.55%(税抜き)
野村インデックスファンド・外国債券
  信託報酬:0.55%(税抜き)
野村インデックスファンド・J−REIT
  信託報酬:0.4%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%
野村インデックスファンド・外国REIT
  信託報酬:0.55%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%
野村インデックスファンド・新興国株式
  信託報酬:0.6%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%
野村インデックスファンド・新興国債券
  信託報酬:0.6%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%
野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型
  信託報酬:0.6%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%


信託報酬の構成は3段階です。国内が0.4%。先進国が0.55%。新興国が0.6%。国内と新興国がeMAXISと同水準。先進国がCMAMとeMAXISの間というところです。

これは評価が難しいファンドシリーズです。
基本4資産でとにかく低信託報酬を追及する顧客はCMAMに流れるでしょう。CMAMへの資産流入・流出へは余り影響はなさそうです。

信託報酬で比べるとSTAMとeMAXISの強力なライバルになるのでしょうか。
シリーズ全体でどのアセットを見ても信託報酬はeMAXIS以下なので、多くのアセットを揃えたファンドシリーズの中では信託報酬は最安です。
しかし、外国債券以外は同水準なので決め手には欠きます。マザーファンドを見ても特筆した差は見当たりません。新興国アセットのマザーファンドが積み上がっていれば面白かったのですが、数十億円というところです。
STAMやeMAXISには先行者利益があります。ここを切り崩せるかは悩ましい水準です。野村というブランドが低コストインデックスファンドの世界でどこまで通用するでしょうか?


なお、販売会社は以下でSBI、楽天、マネックスでも購入できるとのことです。
 ●野村證券株式会社
 ●株式会社SBI証券
 ●八十二証券株式会社
 ●マネックス証券株式会社
 ●楽天証券株式会社
 ●野村信託銀行株式会社


吊られた男の注目ポイント
 ●野村證券がどれだけこのファンドシリーズを売り上げるのか
 ●STAM、eMAXISの資金流出入はどうなるのか
 ●新興国債券・為替ヘッジ有の人気はどうか


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