「ファンドマネージャが直に説明してくれることを喜ぶのは間抜け - 山崎さん手厳しい」の続きです。
コメントをいただいた方々からも、無意味なセミナーなどは意味が無い(マイナスがある)のような趣旨のコメントをいただきましたが、私もそう思います、・・・って前回のエントリーでも書いていますね。
自分でアセットアロケーションを考えてそれに有効なファンドを組み合わせられる人にとっては、セミナーやFMによる説明会など不要です。ファンドに投資するのに必要な情報があれば十分であり、それ以上のサービスは不要でしょう。ましてやそんなサービス代金が参加者へチャージされる会費制ではなく無料で開催されていて、実質的にそのためにコストを負担させられているとなれば、いい顔はしないでしょう。
このように投資家のレベルに応じて求めるサービスが異なると思います。同じようなインデックスファンドであってもです。
基本的には対象とする顧客のレベルを高く想定するほど、本質である運用以外のサービスは減るでしょう。
企業が集まらない東京AIMですが、ここではプロ向けと言うことで情報開示も英語でよかったり、一般上場では要求されるレベルの報告が免除されています。
個人投資家向けでもそのレベルに応じてサービスを変えるのが自然でしょう。
投資のイロハから分からない人は投資教育が必要でしょう。彼らに投資とは何か、アセットアロケーションとは何か、ファンドマネージャを中心として投資信託とはどう運用されているか、などの説明を受けることで投資知識が向上します。
このような人にとっては、多少コストがかかっても無知故に変な物に投資して大損するよりははるかに有意義です。
しかし、自分でアセットアロケーションを考えてファンドを組み合わせられる人にとっては、セミナーやFMによる説明など不要です。ファンドに投資するのに必要な情報があれば十分で、それ以上のサービスは不要です。ましてやセミナーが参加者へチャージされる会費制ではなく無料で開催されていれば、実質的にそのためにコストを負担させられていますから、いい顔はしないでしょう。
そう考えた時にSTAM、eMAXIS、CMAMの3インデックスファンドブランドへコメント。
●STAM
どこへ行こうとしているのか?先駆者ということで依然として先行者利益はあるものの、コスト面では同じアセットを揃えるeMAXISに劣っています。そのせいもあって先行者利益が失われつつあります。
シリーズ全体の信託報酬の低減を実施したように、強い意欲は感じるがそれでも対象顧客をどう想定しているのだろうか。
低コスト化の先駆者かつ、シリーズでの信託報酬低減の先駆者と言うこともあり、顧客からの心情的なサポートも多いです。そういう利点を生かして説明会やFMの主張が聞けるような場を設けて、そちらへ特化していっても良いのかもしれないと思います。
●eMAXIS
私が期待しているブランドです。
・・・がどちらへ行こうとしているのか、舵取りが難しい位置にいると思います。
設定当初の理念では「自分で調べて投資を行う顧客」を対象としているとしていましたし、ファンド運用側の人間が自分が欲しいファンドを作ったということもあり、けっこう上級者をターゲットとしていて淡々と運用されていくのではないかという予測がありました。
ですから、1回目のブロガーミーティングはマーケティングのためと割り切っていました。しかし、ブロガーミーティングも2回、3回と開催され、顧客の声を聞いて新ファンドを立ち上げる・・・という方向になっております。マーケティングのためとも思いますが、各種投資ブログなどを見ていると意見を聞いてくれることなどが高く評価されている声も多いです。これはいきすぎると危険だと思っているのですが、どちらへ行くのでしょうか。
今のeMAXISのアセットだと基本的な商品はほぼ揃っています。ここからだと当初の予定のようにファンドのプロや個人投資家でも自分で調べられるような人を対象とするならば、顧客の声を聞く必要はほとんどないように感じます。少なくとも余計なコストを割いてまでやる必要はなさそうです。
こういう点から、私はeMAXISがどちらへ行こうとしているのかを注目してみております。
●CMAM
ファンドの本数は少ないですが、先行者のSTAM、eMAXISより低コストですね。そして、露出度も圧倒的に低いです。
運用成績の向上に繋がるコストは下げ、運用成績の向上に繋がらないセミナーや交流会は行わない。このシリーズの対象顧客は、上でeMAXISが対象としていたような顧客ではないかと考えています。
ただ、CMAMインデックスファンドeシリーズの専用サイトのセンスには疑問がありです。(いくら仮に上級者向けでも)もう少しサイト構成を変えることで顧客をひきつけることもできそうなものです。正直言って専用サイトに興味をひきつけるアイテムがありません。今の専用サイトでは、潜在顧客さえも逃しているような気がしています。
金を掛ける必要なありませんが、サイトの向上は期待したいです。
コメントをいただいた方々からも、無意味なセミナーなどは意味が無い(マイナスがある)のような趣旨のコメントをいただきましたが、私もそう思います、・・・って前回のエントリーでも書いていますね。
自分でアセットアロケーションを考えてそれに有効なファンドを組み合わせられる人にとっては、セミナーやFMによる説明会など不要です。ファンドに投資するのに必要な情報があれば十分であり、それ以上のサービスは不要でしょう。ましてやそんなサービス代金が参加者へチャージされる会費制ではなく無料で開催されていて、実質的にそのためにコストを負担させられているとなれば、いい顔はしないでしょう。
このように投資家のレベルに応じて求めるサービスが異なると思います。同じようなインデックスファンドであってもです。
基本的には対象とする顧客のレベルを高く想定するほど、本質である運用以外のサービスは減るでしょう。
企業が集まらない東京AIMですが、ここではプロ向けと言うことで情報開示も英語でよかったり、一般上場では要求されるレベルの報告が免除されています。
個人投資家向けでもそのレベルに応じてサービスを変えるのが自然でしょう。
投資のイロハから分からない人は投資教育が必要でしょう。彼らに投資とは何か、アセットアロケーションとは何か、ファンドマネージャを中心として投資信託とはどう運用されているか、などの説明を受けることで投資知識が向上します。
このような人にとっては、多少コストがかかっても無知故に変な物に投資して大損するよりははるかに有意義です。
しかし、自分でアセットアロケーションを考えてファンドを組み合わせられる人にとっては、セミナーやFMによる説明など不要です。ファンドに投資するのに必要な情報があれば十分で、それ以上のサービスは不要です。ましてやセミナーが参加者へチャージされる会費制ではなく無料で開催されていれば、実質的にそのためにコストを負担させられていますから、いい顔はしないでしょう。
そう考えた時にSTAM、eMAXIS、CMAMの3インデックスファンドブランドへコメント。
●STAM
どこへ行こうとしているのか?先駆者ということで依然として先行者利益はあるものの、コスト面では同じアセットを揃えるeMAXISに劣っています。そのせいもあって先行者利益が失われつつあります。
シリーズ全体の信託報酬の低減を実施したように、強い意欲は感じるがそれでも対象顧客をどう想定しているのだろうか。
低コスト化の先駆者かつ、シリーズでの信託報酬低減の先駆者と言うこともあり、顧客からの心情的なサポートも多いです。そういう利点を生かして説明会やFMの主張が聞けるような場を設けて、そちらへ特化していっても良いのかもしれないと思います。
●eMAXIS
私が期待しているブランドです。
・・・がどちらへ行こうとしているのか、舵取りが難しい位置にいると思います。
設定当初の理念では「自分で調べて投資を行う顧客」を対象としているとしていましたし、ファンド運用側の人間が自分が欲しいファンドを作ったということもあり、けっこう上級者をターゲットとしていて淡々と運用されていくのではないかという予測がありました。
ですから、1回目のブロガーミーティングはマーケティングのためと割り切っていました。しかし、ブロガーミーティングも2回、3回と開催され、顧客の声を聞いて新ファンドを立ち上げる・・・という方向になっております。マーケティングのためとも思いますが、各種投資ブログなどを見ていると意見を聞いてくれることなどが高く評価されている声も多いです。これはいきすぎると危険だと思っているのですが、どちらへ行くのでしょうか。
今のeMAXISのアセットだと基本的な商品はほぼ揃っています。ここからだと当初の予定のようにファンドのプロや個人投資家でも自分で調べられるような人を対象とするならば、顧客の声を聞く必要はほとんどないように感じます。少なくとも余計なコストを割いてまでやる必要はなさそうです。
こういう点から、私はeMAXISがどちらへ行こうとしているのかを注目してみております。
●CMAM
ファンドの本数は少ないですが、先行者のSTAM、eMAXISより低コストですね。そして、露出度も圧倒的に低いです。
運用成績の向上に繋がるコストは下げ、運用成績の向上に繋がらないセミナーや交流会は行わない。このシリーズの対象顧客は、上でeMAXISが対象としていたような顧客ではないかと考えています。
ただ、CMAMインデックスファンドeシリーズの専用サイトのセンスには疑問がありです。(いくら仮に上級者向けでも)もう少しサイト構成を変えることで顧客をひきつけることもできそうなものです。正直言って専用サイトに興味をひきつけるアイテムがありません。今の専用サイトでは、潜在顧客さえも逃しているような気がしています。
金を掛ける必要なありませんが、サイトの向上は期待したいです。
【関連コンテンツ】
一番期待しているCMAMは、たしかにサイトをもう少しSTAMサイトのようなインデックス運用に関するコンテンツを追加すれば結構行ける感じです。
ただCMAM取扱いは基本4資産のみなので、新興国株式やREITクラスについてはeMAXIS、STAMに頑張ってほしいです。