日本の国際競争力、6位浮上…技術革新に高評価 (Yomiuri Online)
世界経済フォーラムの評価を鵜呑みにするわけにはいきませんが、日本の国際競争力は高い順位を獲得してます。
日経新聞によると、この高い順位は上記のように日本の製造業の素晴らしさが認められた結果の順位とのことです。さすがは"ものづくりの国"日本。
日本のモノづくりの技術は日本の武器であり将来にわたっても磨き続けていくべき分野かと思います。これは日本の強い武器になり、日本のモノづくりには未来があります。
その一方で日本のモノづくりには未来が無いと感じています。それは国内雇用という意味でのモノづくりです。
日本企業の研究開発部門で先進的な技術が生み出されても、雇用を増やすとは言えません。それを日本の工場で生産するとは限らないからです。
中国製の品質も上がっています。タイはアジアのデトロイトと言われるようにもなっています。これらの国に革新的な製品を生み出す力はまだありませんが、作り上げる技術力はつけてきました。今後は他のアジアやアフリカの国々もそういう力をつけてくるでしょう。そうなった時にモノづくりそのものを日本で行う理由がなくなります。
生産コストが安い他国で作れるなら生産はそちらに回すのが企業の選択です。製造そのものに先進的なスキルが必要な製品は日本で製造するかもしれませんが、これは多くの雇用は生み出せません。
日本が誇る技術企業のコマツは世界各地に工場を持ち、従業員の半分以上は外国人だったかと思います。日産も外国人比率が50%程度。これが日本が誇るモノづくりを生かした経営方針です。
この流れを無視して旧来からの製造分野を日本に残そうとするのは経済の摂理に反しています。
日本は製造業が牽引エンジンとなって経済発展を遂げました。その過程で多くの人が製造業の現場で働くことになりました。今でも製造業の現場で働く人はたくさんいます。日本政府として彼らの雇用政策を放棄してはいけません。しかし、その雇用対策は製造業の現場を守ることとはイコールではないはずです。自然の流れに反して今を温存しようとしてもそれは無理です。
今のままの環境で今の仕事を続けられて雇用を守れるなら最高です。これに期待したい気持ちも分かります。しかし、現実問題としてそれが厳しい以上、変革をせざるを得ないでしょう。
生産工程の先進化や技術革新などはこだわり続けるべき日本のモノづくりでしょうが、雇用という意味のモノづくりにこだわるのは間違いかと思います。
P.S.
国際経済フォーラムのレポートはこちら。
『The Global Competitiveness Report 2010-2011』
世界経済フォーラムの評価を鵜呑みにするわけにはいきませんが、日本の国際競争力は高い順位を獲得してます。
民間部門では「製造物の付加価値」「流通支配力」「生産工程の先進性」「顧客重視」などが1位だった。「技術革新力」「特許数」などでも2位となるなど、日本の「ものづくり」の底力が高く評価された。
(日経新聞)
日経新聞によると、この高い順位は上記のように日本の製造業の素晴らしさが認められた結果の順位とのことです。さすがは"ものづくりの国"日本。
日本のモノづくりの技術は日本の武器であり将来にわたっても磨き続けていくべき分野かと思います。これは日本の強い武器になり、日本のモノづくりには未来があります。
その一方で日本のモノづくりには未来が無いと感じています。それは国内雇用という意味でのモノづくりです。
日本企業の研究開発部門で先進的な技術が生み出されても、雇用を増やすとは言えません。それを日本の工場で生産するとは限らないからです。
中国製の品質も上がっています。タイはアジアのデトロイトと言われるようにもなっています。これらの国に革新的な製品を生み出す力はまだありませんが、作り上げる技術力はつけてきました。今後は他のアジアやアフリカの国々もそういう力をつけてくるでしょう。そうなった時にモノづくりそのものを日本で行う理由がなくなります。
生産コストが安い他国で作れるなら生産はそちらに回すのが企業の選択です。製造そのものに先進的なスキルが必要な製品は日本で製造するかもしれませんが、これは多くの雇用は生み出せません。
日本が誇る技術企業のコマツは世界各地に工場を持ち、従業員の半分以上は外国人だったかと思います。日産も外国人比率が50%程度。これが日本が誇るモノづくりを生かした経営方針です。
この流れを無視して旧来からの製造分野を日本に残そうとするのは経済の摂理に反しています。
日本は製造業が牽引エンジンとなって経済発展を遂げました。その過程で多くの人が製造業の現場で働くことになりました。今でも製造業の現場で働く人はたくさんいます。日本政府として彼らの雇用政策を放棄してはいけません。しかし、その雇用対策は製造業の現場を守ることとはイコールではないはずです。自然の流れに反して今を温存しようとしてもそれは無理です。
今のままの環境で今の仕事を続けられて雇用を守れるなら最高です。これに期待したい気持ちも分かります。しかし、現実問題としてそれが厳しい以上、変革をせざるを得ないでしょう。
生産工程の先進化や技術革新などはこだわり続けるべき日本のモノづくりでしょうが、雇用という意味のモノづくりにこだわるのは間違いかと思います。
P.S.
国際経済フォーラムのレポートはこちら。
『The Global Competitiveness Report 2010-2011』
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