クローズアップ2010:円高、不景気 長引く就職活動 15万人、行き場ない (毎日jp)
 今春卒業した大学生の就職率は前年比で過去最大の下げ幅となるなど、就職事情は厳しさを増している。政府は、新卒者の就職支援を検討する特命チームを首相官邸に設置し、24日に初会合を開いたが、対策がどこまで実効性を持つかは未知数だ。加えて止まらぬ円高が日本経済の前途に暗い影を落とす。卒業単位を取得していても留年を認める希望留年制度や、既卒者対策に力を入れる大学も増えてはいるものの、就職難は展望の見いだせない状況が続く。
毎日新聞の記事です。上の引用部分にあるように、この記事では如何に就職状況が厳しいかということを言いたいようです。しかし、記事を読み終わった問いの印象は(この記事が事実として)「ちゃんとやっている人にはかなり余裕?」というものです。


 「まさかこんな時期まで就職活動をしているとは思わなかった。周りの友達もほとんど決まっていない」
この女子学生は100社以上に応募したが、内定どころか、面接に進めたのも5社だけ。
このエピソードで就職活動で内定を貰うことがどれだけ厳しいかを言いたいのでしょう。
しかし、毎日コミュニケーションズやディスコなどが発表する現時点での内定率の数字を見ると評価が一変します。
数字が低い毎日コミュニケーションズでも6月末時点で50%弱、7月末時点で54.5%が内定を貰っています。2011年卒業予定者の半分は内定を貰っています。
それなのに自身も友人もほとんど内定が決まっていないということは、申し訳ありませんがこの人と友人達が余りにも酷すぎる。10人中5人が内定が決まっているのに100社中5社しか面接に進めていないのは、更に踏み込んで言うと就職する能力が低すぎるのではないでしょうか。
厳しい言い方にはなりますがそう思えて仕方ありません。


 より深刻なのが既卒者だ。今春、都内の私立大を卒業した男性(22)は昨年は春から秋までメーカーなど十数社を受けたが、内定ゼロ。卒業後は「学校の支援もなくなり、どの企業がいつ募集しているのか、どこに行けばそれが分かるのか、情報も少ない」と話す。
上ほど強烈でもなく新卒でもありませんが、このエピソードも多少疑問を感じさせます。
具体的な程度は書いてありませんが、学校を卒業すると就職情報が分からなくなるというのは情報収集能力に少し低すぎませんか?ネットの就職サイトでもリクナビなどは既卒でも利用できます。また、一度就職活動してもいるのですからそのネットワークもあるはずです。



こういうエピソードを読んでいると、自分で主体的に動けない人や何か足りない人が就職できないだけで(表現がきつくてすみません)、ちゃんと自分で動ける人は就職できているように感じてしまいます。
インターネットがそれほど発達していない時代であれば、企業の情報を紙で調べて自ら足を運んだり連絡したりした人も多いでしょう。新卒サイトを利用できないから情報が不足するなら、そういう古典的な方法を使ってもいいはずです。十数社を受けた程度なら、情報収集がその倍程度しても40社。十分に電話やメールで確認することはできるはずです。

選考をかねた説明会がネットエントリーでエントリー開始からすぐに定員に達したから参加できない、既卒はどんなに手を打っても門前払い、というような話は同情できます。
しかし、記事中にあるほぼ皆が内定が取れていないグループの話を聞かされても、何だかなーという気持ちになります。


もちろん、今が団塊の世代の就職時期やバブル世代の就職時代のように楽なことは無いでしょう。

父親はその売り手市場の時代に就職したとのことですが、エピソードが素晴らしい。
 ●大学生の時点で自分から応募しなくても名だたる企業からうちに来ませんかのオファーがきた(今で言う財閥系商社、メガバンクのような人気企業)」
 ●デートで忙しいから面接を断ると連絡したら、「面接日を別の日にさせてもらうので来てください」と言われた
こんなエピソードに欠きません。
そんな時代に比べれば就職が厳しくなっているのは分かります。しかし、非内定者になるべくしてなっているような人が結構いるならば、妥当な能力がある人はそれほどあぶれていなそうに思えてしまいます。


【関連コンテンツ】