7月22日の日経新聞の記事です。

1人当たり医療費 国保、企業健保の最大1.7倍
 厚労省が2008年度の医療費をもとに調査をまとめた。40〜44歳の国保加入者の医療費は年間で16万6286円と、健保の医療費の10万125円を大きく上回った。45〜49歳でも国保は20万2942円と、健保の約1・6倍となった。
 国保に加入する30代から60代までの年齢層で医療費が高くなる傾向がある。20歳未満の年齢区分では、国保と健保の加入者の医療費には大きな差はなかった。
国保の方が高齢者が多いので全体での1人当たりの医療費は国保の方が高くなるということは知っていました。しかし、各年代ごとで比較しても30歳以上から国保の方が高くなっているんですね。しかも40〜44歳という働き盛りで1.66倍もの差があるというのは予想外でした。

記事の中では、このようになる原因について以下のような記述もあります。
平均年収は健保加入者を大幅に下回り、体調が悪くても通院を控えたりして結果的に医療費が膨らんでいる可能性がある。
健康保険組合の連合体である健康保険組合連合会は「健康診断が影響している」と主張する。
どちらもありそうな話ですが、「可能性がある」「主張する」のレベルで、本当にどれだけの影響があるのかはイマイチ分かりませんね。


国保の赤字が増大しています。今年も企業健保の負担を増やす法案が可決されました。このように企業健保へ国保のシワ寄せも来ている中で、国保の人の方が利用する医療費まで高いとなると、企業健保側の人たちの不満が強くなりそうな結果と感じてしまいます。

私は企業健保に御世話になっていますが、今の水準なら健保が国保の穴埋めをすることにそれほど不満はないありません。
しかし、そんな私でも「国保の方が使っているのにさらに健保に穴埋めさせようというの?」と多少の疑問は感じてしまう結果です。

上のような理由が本当なら「テメェが目先の医療費をケチったせいで、結果的に多くの医療費がかかっているなら自分たちで払えや!!ヤセ我慢するなら最後までしやがれ!!」なんて意見も出そうですね。


【関連コンテンツ】