ソフトバンクの孫正義氏の光の道構想が話題になっています。
その中で医療関係では電子カルテについて言及しています。
「ソフトバンク・社長 医療“クラウド”構想で、医療費減」 (RIS on the Web)
電子カルテで大きな課題は、スタンダードです。
各病院や各電子カルテメーカーが独自のフォーマットで電子カルテを作っています。「うちの病院ではこういう情報が欲しいから、こういう電子カルテにする」のような話です。このような部分最適化された電子カルテがいくつもあるのです。だから、電子カルテを共有化しようにもデータ連携できません。
孫氏は「まず電子カルテを一元化し」と簡単に言われていますが、ここが一筋縄でいく話ではありません。
世界的にはHL7という団体などが電子カルテのStandard作りを行っています。これは何年間もかけて行われています。それでもHL7のお膝元であるアメリカでさえも標準化に励んでいる最中です。
日本はHL7ベースでどうするかをいろいろ議論している最中です。
完全にHL7ベースにすれば、日本の各病院が欲しがる項目が落ちます。それを残すと標準化が難しくなります。
データ転送の速度やデータ共有レポジトリは、スタンダードに比べれば全く大した問題ではありません。
また、アメリカでは、電子カルテだけで閉じた世界のスタンダードだけでなく、CDISCなども視野に入れて議論は行われています。
まだ構想レベルですが、「患者が病院に来て電子カルテに情報を入力すると、そのデータは各病院でカルテ情報として共有される。そして、電子カルテとしてだけではなく、当局にも安全性情報など必要な情報が送信される。製薬メーカーにはCRFを介すことなく、電子カルテに入力された時点で直接必要なデータだけが送られる」という構想もあります。
この議論でも、通信回線やデータ共有レポジトリは問題ではありません。やはり、データスタンダードです。
データ共有システムは外部のサービスを利用してもいいし、大きな組織なら自前で持ってもいいでしょう。そこは各病院や企業の選択です。
治験の世界でもEDCが進んでいますが、データ共有はまだまだです。これはデータが電子化されていないことや通信速度の問題ではありません。各社でデータ様式が違うことが最大の原因です。(現時点では共有する意義が無いということもありますが)
「まず電子カルテを一元化」をどうやって実現するつもりなのでしょう。ソフトバンクで独自でいいと思うフォーマットを作るだけなら、富士通やNECのやっていることと変わらなくなります。こ「標準化されればいいんだよ」だけでは、ただの理想論になってしまうのですが・・・
その中で医療関係では電子カルテについて言及しています。
「ソフトバンク・社長 医療“クラウド”構想で、医療費減」 (RIS on the Web)
現在、各病院や病院チェーンでしか共有されていない診療情報や病歴、検査画像、投薬情報を電子化し、超高速の光ファイバーで全医療機関が共有化できるようにする。
孫社長は、国内の病院は異なる電子カルテを使用し、せっかく診療情報や検査画像を入力していても病院同士で共有化できていないと分析。このため、まず電子カルテを一元化したうえで、病院や介護施設、公共施設を光ファイバーで結び、データベースを整備する必要があると語った。光ファイバーやクラウド化に視点が置かれていますが、電子カルテ普及の最大の壁はそこではありません。
電子カルテで大きな課題は、スタンダードです。
各病院や各電子カルテメーカーが独自のフォーマットで電子カルテを作っています。「うちの病院ではこういう情報が欲しいから、こういう電子カルテにする」のような話です。このような部分最適化された電子カルテがいくつもあるのです。だから、電子カルテを共有化しようにもデータ連携できません。
孫氏は「まず電子カルテを一元化し」と簡単に言われていますが、ここが一筋縄でいく話ではありません。
世界的にはHL7という団体などが電子カルテのStandard作りを行っています。これは何年間もかけて行われています。それでもHL7のお膝元であるアメリカでさえも標準化に励んでいる最中です。
日本はHL7ベースでどうするかをいろいろ議論している最中です。
完全にHL7ベースにすれば、日本の各病院が欲しがる項目が落ちます。それを残すと標準化が難しくなります。
データ転送の速度やデータ共有レポジトリは、スタンダードに比べれば全く大した問題ではありません。
また、アメリカでは、電子カルテだけで閉じた世界のスタンダードだけでなく、CDISCなども視野に入れて議論は行われています。
まだ構想レベルですが、「患者が病院に来て電子カルテに情報を入力すると、そのデータは各病院でカルテ情報として共有される。そして、電子カルテとしてだけではなく、当局にも安全性情報など必要な情報が送信される。製薬メーカーにはCRFを介すことなく、電子カルテに入力された時点で直接必要なデータだけが送られる」という構想もあります。
この議論でも、通信回線やデータ共有レポジトリは問題ではありません。やはり、データスタンダードです。
データ共有システムは外部のサービスを利用してもいいし、大きな組織なら自前で持ってもいいでしょう。そこは各病院や企業の選択です。
治験の世界でもEDCが進んでいますが、データ共有はまだまだです。これはデータが電子化されていないことや通信速度の問題ではありません。各社でデータ様式が違うことが最大の原因です。(現時点では共有する意義が無いということもありますが)
「まず電子カルテを一元化」をどうやって実現するつもりなのでしょう。ソフトバンクで独自でいいと思うフォーマットを作るだけなら、富士通やNECのやっていることと変わらなくなります。こ「標準化されればいいんだよ」だけでは、ただの理想論になってしまうのですが・・・
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