アイスランド国民投票、英蘭への預金返済法案を否決 (ロイター)
 アイスランド政府は7日、経営破たんした同国オンライン銀行「アイスセーブ」に預金していた英国とオランダの預金者に総額約50億ドルを返済する法案が、6日実施した国民投票で否決されたことを受け、新たな債務協定の迅速な締結に向けて英国、オランダと交渉を再開する方針を明らかにした。

 同法案は約94%の国民が反対した。
国民投票で90%超が反対ですか。怖いですね。


自国経済が不安定になっている中で外国の預金者を保護するなら、まずは自国民を救済せよということは気持ちとして分かります。しかし、直接の利害関係者ではない投資家としてこの状況を見ていると、他国へ資産を預けることの危険性を感じてしまいます。

日本の財政破綻論の対策として、海外に口座を開いてそこに資産を入れておくという話も聞きますが、このアイスランドの件のように、退避先の海外の口座がやられる可能性があるわけです。特に危機となれば自国民より外国人の資産が見捨てられるのは仕方ない話です。海外へ資産を預ける場合は、この問題はついて回ります。

また、海外証券口座の場合は、資産の計算に間違いがあった時などのやり取りは大変なようです。知人も資産の計算が間違っているということでクレームをつけてもなかなか外国人だと対応してもらえないというか・・・メールだとラチがあかなかったようです。


外国へ資金を退避させた場合のリスクですね。


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