長期分散投資
この投資手法において、よく言われる分散投資先は以下の4つ。
1. 日本国内株
2. 外国株
3. 日本国内債券
4. 外国債券
初心者向けの投資本では、上記4アセットに1/4ずつ均等投資でも良いと書かれていることもあります。
でも・・・個人投資家の投資先として国内債券アセットの地位は圧倒的に低い。
投資にはホームカントリーバイアスがあるとまで言われているにもかかわらず、多くの人にとっては他の3アセットがメインで国内債券はおまけのようなものとなってしまっています。
さらに国内債券アセットに投資しても、それが投資信託ではなく、MMFや国債、時には個人向け社債などに資金が向っていることが多く、明らかに投資信託の中で国内債券というアセットは弱小勢力です。
そんな国内債券というアセット、そんなにダメですか?
意外とできる子ではないでしょうか。
■「国内債券クラスはとりあえずMMF」との比較
こんな人もいるかと思います。
MMFは30日経てば解約手数料もかからずにすぐに引き出せるので、流動性も高く、金利も預金に比べて高めな商品です。いい商品だと思います。
しかし、長期分散投資という観点から見たときに、MMFと比較しても国内債券ファンドは見劣りしないどころか勝っているとさえ言えます。
MMFも国内債券ファンドも、日本国内の債券を束ねたファンドと言うことでは同じです。違いは、MMFは短期債券、国内債券は長期債券ということです。
その結果、国内債券ファンドでは短期的には価格下落リスクを引き受けることになります。しかし、これは他アセットから比較すると微々たるモノで、よほど急激に金利が上がらないと大きく損はしません。そして、ある程度の長さで区切れば、国内債券ファンドの利回りはMMFをまず上回ります。
国内債券ファンドはこの低金利下でもそれなりのパフォーマンスを出しています。STAM国内債券やeMAXIS国内債券では期間が短いので、数年単位のパフォーマンスが取れないので、信託報酬が0.42%の野村国内債券インデックスファンドでパフォーマンスを見ると以下のとおり。(2009年11月末)
1年:2.5%
3年:2.0% (年率平均)
5年:1.2% (年率平均)
まずまずですよね。少なくともある程度の期間のリターンにおいてはMMFを上回る可能性はきわめて高い投資対象です。
流動性にしても投資信託ですので解約から数日以内には現金化できます。銀行預金、MRF、MMFほどの流動性はありませんが、数日の間は我慢が効く人なら十分な流動性でしょう。
■「国内債券クラス→金利の高い定期預金」との比較
利回り勝負だと定期預金もできる子です。今の金利状況でも税引き前で1年定期で年1%弱程度の金利がつきますし、日本振興銀行の5年定期では1.7%です。(税引き前)
しかし、定期預金は固定期間を預けきらないとその予定された金利はもらえません。もちろん、その期間預けきると決めたから定期預金にしているのでしょう。それでも何か理由があってそのお金が必要になるかもしれませんし、リバランスしづらい。
国内債券投信では1年の期待利回りが1%強もあり、短期的なマイナスはあっても年単位で見ればほぼ元本保証に近い。そして、数日以内に現金化できるので流動性では圧倒的に上回っています。
このようにMMFや定期預金と比較しても国内債券ファンドは意外と優れたできる子だと思います。
でも、投資信託の国内債券クラスを持ち上げた私が、現時点では日本債券アセット代わりに定期預金を使っている身だったりもします^^;
今後はどうしたものかな・・・
この投資手法において、よく言われる分散投資先は以下の4つ。
1. 日本国内株
2. 外国株
3. 日本国内債券
4. 外国債券
初心者向けの投資本では、上記4アセットに1/4ずつ均等投資でも良いと書かれていることもあります。
でも・・・個人投資家の投資先として国内債券アセットの地位は圧倒的に低い。
投資にはホームカントリーバイアスがあるとまで言われているにもかかわらず、多くの人にとっては他の3アセットがメインで国内債券はおまけのようなものとなってしまっています。
さらに国内債券アセットに投資しても、それが投資信託ではなく、MMFや国債、時には個人向け社債などに資金が向っていることが多く、明らかに投資信託の中で国内債券というアセットは弱小勢力です。
そんな国内債券というアセット、そんなにダメですか?
意外とできる子ではないでしょうか。
■「国内債券クラスはとりあえずMMF」との比較
こんな人もいるかと思います。
MMFは30日経てば解約手数料もかからずにすぐに引き出せるので、流動性も高く、金利も預金に比べて高めな商品です。いい商品だと思います。
しかし、長期分散投資という観点から見たときに、MMFと比較しても国内債券ファンドは見劣りしないどころか勝っているとさえ言えます。
MMFも国内債券ファンドも、日本国内の債券を束ねたファンドと言うことでは同じです。違いは、MMFは短期債券、国内債券は長期債券ということです。
その結果、国内債券ファンドでは短期的には価格下落リスクを引き受けることになります。しかし、これは他アセットから比較すると微々たるモノで、よほど急激に金利が上がらないと大きく損はしません。そして、ある程度の長さで区切れば、国内債券ファンドの利回りはMMFをまず上回ります。
国内債券ファンドはこの低金利下でもそれなりのパフォーマンスを出しています。STAM国内債券やeMAXIS国内債券では期間が短いので、数年単位のパフォーマンスが取れないので、信託報酬が0.42%の野村国内債券インデックスファンドでパフォーマンスを見ると以下のとおり。(2009年11月末)
1年:2.5%
3年:2.0% (年率平均)
5年:1.2% (年率平均)
まずまずですよね。少なくともある程度の期間のリターンにおいてはMMFを上回る可能性はきわめて高い投資対象です。
流動性にしても投資信託ですので解約から数日以内には現金化できます。銀行預金、MRF、MMFほどの流動性はありませんが、数日の間は我慢が効く人なら十分な流動性でしょう。
■「国内債券クラス→金利の高い定期預金」との比較
利回り勝負だと定期預金もできる子です。今の金利状況でも税引き前で1年定期で年1%弱程度の金利がつきますし、日本振興銀行の5年定期では1.7%です。(税引き前)
しかし、定期預金は固定期間を預けきらないとその予定された金利はもらえません。もちろん、その期間預けきると決めたから定期預金にしているのでしょう。それでも何か理由があってそのお金が必要になるかもしれませんし、リバランスしづらい。
国内債券投信では1年の期待利回りが1%強もあり、短期的なマイナスはあっても年単位で見ればほぼ元本保証に近い。そして、数日以内に現金化できるので流動性では圧倒的に上回っています。
このようにMMFや定期預金と比較しても国内債券ファンドは意外と優れたできる子だと思います。
でも、投資信託の国内債券クラスを持ち上げた私が、現時点では日本債券アセット代わりに定期預金を使っている身だったりもします^^;
今後はどうしたものかな・・・
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